〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
8月上旬の暑い夏の日のできごとです。「公園の駐車場にあるトイレ施設の入口付近の壁からスズメバチたちが飛び回っている。早急に駆除してください」と福島県安達郡大玉村にある公園の管理事務所から緊急の駆除依頼がありました。
トイレの屋根と壁の接点にある小さな構造的な隙間からキイロスズメバチが出入りし、壁の中に巣を作っていました。
スズメバチの巣がどこにあるかを探ろうと防護服に着替えます。この時、ハチ駆除専用防護服に備わっている顔を覆うフルフェイスの目と鼻の部分を加工していました。
その部分を10cm×20cm角に切り取って、そこに金網を張り付けて通気性を持たせていました。作業中に吐く息によってフルフェイス内部が曇るので、それを避けるための加工です。
どこも壊さずにスズメバチを駆除することを目標にして、トイレ施設の広い壁内をあっちこっちを様々な方法でスズメバチの巣を探りました。
このような探りを入れていたことが刺激となって壁の中から次々にキイロスズメバチたちが外に飛び出てきて一斉に攻撃を始めました。
その中の一匹のスズメバチがフルフェイスの金網部分に止まりました。スズメバチが潜ってくることはないと高をくくっていると、毒針を金網越しに顔をめがけて出し入れしてくるではないですか。
とうと顔のほほの皮膚表面を毒針がはうように刺されてしまいました。スズメバチに刺されたほほの部分には横に延びる長さ 3mm程度の1本の切り傷があって血がにじんでる程度でした。
にじんだ血をぬぐいとると、どこを刺されたかわからないほどです。かすり傷だから、たいしたことはないだろうと思い込んでいました。
ところが、ほほのヒリヒリ感がいつまでたってもとれません。スズメバチに刺されてから6時間後には明らかにはれているのがわかるほどになっていましたが、はれ上がっているというところまではいきません。
かすり傷程度だったので、このままで終わってほしいと期待して就寝しました。
ところが、朝起きるとほほが思いっきりはれ上がっていました。顔がゆがむほどはれ上がっていました。刺された傷跡もしっかりと浮かび上がってきています。
刺されてから2日後も、まだはれ上がっています。
刺されて3日後になると、はれがだいぶひいてきました。かすり傷程度だったので身体の中に浸透したハチの毒液も少なく、これで済んだのだと思います。
スズメバチに刺されるとかすり傷程度でも、しっかりはれてくることがわかりました。
「蜂に刺された部分から毒を口で吸いだそうとすると、口の中に傷があると唾液に溶けた毒が傷口から浸透して大変なことになる」という注意書きをよく目にします。
このことを、この体験を通じて身をもって納得しました。(*蜂の毒針から出される毒は水溶性なので、唾液にも溶けます)かすり傷でもスズメバチは刺した傷口からハチ毒をしっかり浸透させて敵にダメージを与えているのです。
顔は最も目立つところなので、ちょっとでもはれ上がると美しい顔も乱れることになります。
神社の屋根裏に作っていたキイロスズメバチの巣を確認する作業中に左腕を刺されなした。さらに、あわてたところで髪の毛にも潜られて軽く刺されました。初体験から2か月後に2度目の悲劇が起こりました。
庭で半袖の作業着姿でアシナガバチの巣を探索中、ツバキの葉裏に隠れていた巣に手が触れてしまいました。その瞬間、数匹のアシナガバチが放射線状に飛んできて、半袖でむき出しになっていた右腕を刺しました。
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