〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
「福島県内には、どのようなスズメバチやハチがいるのでしょうか?」「その中で駆除依頼が多いスズメバチは何でしょうか?」「駆除依頼が多い現場とはどのようなところでしょうか?」そのような疑問にお答えします。
福島県内で駆除依頼が最も多いハチは「スズメバチ」です。次いで「アシナガバチ」,「ミツバチ」,「ハキリバチ」,「クマバチ」と続きます。
それぞれのハチについて最も依頼が多い現場の状況を紹介します。
福島県郡山市および田村市で捕虫トラップを用いてスズメバチの生息調査を2年間(2006年と2007年)行いました。
その結果,郡山市に生息を確認したスズメバチの種類は,「オオスズメバチ」「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」「モンスズメバチ」「ヒメスズメバチ」の8種でした。
これらのスズメバチの中で駆除依頼が圧倒的に多いのは,「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」「オオスズメバチ」です。「モンスズメバチ」「ヒメスズメバチ」の駆除依頼の頻度は,ちょっと少なめです。
「チャイロスズメバチ」「クロスズメバチ」「シダクロスズメバチ」の駆除依頼となると極めて稀となります。
キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・オオスズメバチは,駆除依頼件数と刺される事故が最も多く,最も警戒すべき身近にいるスズメバチです。
福島県内で、わたしが依頼を受けてスズメバチの巣を駆除してきた限りでは、駆除依頼数と刺される事故が圧倒的にキイロスズメバチが多く、次いでコガタスズメバチでした。
そして、キイロスズメバチやコガタスズメバチほど駆除依頼数は多くはないですが、秋になると駆除依頼が増えてくるのがオオスズメバチです。
キイロスズメバチはあらゆる場所に巣を作ることができる器用なスズメバチです。土の中,壁の中,天井裏など見えない場所に巣を作ることが多いので,春に巣があることに気づくのは稀です。
その巣が大きくなって家族が増えて初めてキイロスズメバチの飛び回る姿が目に付き始める夏ごろから駆除依頼が急激に増えます。特に土の中など狭い空間に作った巣が夏ごろ空間いっぱいに大きくなって,引っ越して軒下に作った新しい巣は目立ちます。
コガタスズメバチの巣は、建物の軒下や樹木・庭木・生垣など開放空間に越冬を終えた女王蜂が作り始めて、そのまま大きくなっていきます。最大の巣でもバレーボールの大きさで、成虫数は100匹程度でこじんまりとしています。しかもスズメバチの中でもおとなしい性格なので巣があることに気づかないことがあります。
越冬を終えた女王蜂が単独で作り上げた巣は、特徴的な逆とっくり型です。コガタスズメバチ特有の形をした初期巣です。
巣が大きくなって家族が増えてくる秋になると飛び回る姿が目に付くようになって駆除の依頼が増えてきます。越冬を終えた女王蜂が切り株がある土中や樹洞など見えにくい閉鎖空間に巣を作りはじめ、そのまま大きくなってゆきます。山林がある地域や自然が残る郊外に巣を作ることが多く、市街地に巣を作ることは稀です。
モンスズメバチは、天井裏・樹洞・壁間・庇の中・床下・地中など閉鎖空間に巣を作ります。そして、キイロスズメバチと同様に引っ越しの習性があって、巣が大きくなって狭くなった閉鎖空間から広い閉鎖空間に引っ越します。駆除依頼で多いのは天井裏と樹洞です。
ヒメスズメバチの駆除依頼はそんなには多くないです。巣を作る場所が樹洞・壁間・床下・戸袋・土中・小屋の中の箱など閉鎖的な空間に作ることが多く駆除が厄介です。ヒメスズメバチの巣は、スズメバチの中では規模も小さいばかりか おとなしい性格で見えない場所に作るため、気づかれにくいです。
福島県内で,わたしが依頼を受けてアシナガバチバチを駆除してきた限りでは「キアシナガバチ」が最も多く,次いで「コアシナガバチ」「フタモンアシナガバチ」と続きます。
アシナガバチは,スズメバチほど凶暴ではありませんが,刺される事故が多いです。
アシナガバチ駆除で一番多い依頼はキアシナガバチです。アシナガバチの中では身体が大きい種類で,キイロスズメバチとよく似ているので目立ちます。
初秋になって巣が成熟して新女王蜂や雄蜂が羽化してきて,それらが巣全体を覆うようになると巣に迫力が出てきます。
コアシナガバチは茶色っぽい小さなアシナガバチです。巣もそんなに大きくならず目立たないので,巣があることを知らずに刺激してしまい刺されることが多いです。ホースや通路の壁などにも巣を作るので注意が必要です。
フタモンアシナガバチの名前は腹部に2つの紋があることから来ているようです。巣を作る場所は軒下や壁などの開放的な空間だけでなく,室外機や車のドア部分など,ちょっとした隙間から潜り込めるような閉鎖空間にも作ります。
福島県内ではミツバチに関するお問い合わせ・駆除依頼は,ほとんどがニホンミツバチのことで,セイヨウミツバチに関することはときどきくる程度です。
ニホンミツバチは古来から日本にいた土着種です。セイヨウミツバチは明治時代に養蜂のために移入されました。
ニホンミツバチはおとなしく,めったなことでは刺しません。ニホンミツバチは,樹木の洞,お墓の納骨室,屋根裏,床下などの閉鎖空間に巣をよく作るので、駆除しにくく厄介です。一方,セイヨウミツバチは,ニホンミツバチと違って日本では野生化できないようです。
ニホンミツバチが初春に分巣(巣分かれ)するため,たくさんのミツバチが集団(分蜂群)でブンブンと飛びまわる光景に驚かれることがあります。分蜂の習性はセイヨウミツバチにもあります。
また,秋になるとオオスズメバチがニホンミツバチの巣を集団で襲うようになります。
オオハキリバチは,2cmを超える黒っぽい大型のハチです。頭や身体が黒くて大きく、胸部に黄色い毛があるのが特徴で,他のハチとは違って恐ろしく見えます。実はおとなしくて,人を攻撃することはありません。
しかし,いちおう毒針を持っているので素手でつかむと刺される可能性があります。花蜜と花粉を食べます。
板壁のすきま,天井裏の垂木のすきま,枯れ木の既存孔,竹,ヨシやビニールパイプなどの管に営巣します。巣材は松ヤニなどの樹脂を集めて利用するようです。
ハチ駆除 in 郡山市-オオハキリバチたちが玄関で大騒ぎ
クマバチは,20cmを超えるずんぐりした大型のハチです。全身が黒くて胸部に黄色い毛があるので目立ちます。「ブーン」という音を立てて体つきに似合わない安定した飛行をします。
身体が大きくて飛ぶ音が大きいため,他のハチと違って恐ろしく見えますが,おとなしいハチです。しかし,いちおう。毒針を持っているので素手でつかむと刺される可能性があります。花蜜と花粉を食べます。
クマバチのメスが木造家屋の垂木や太い枯れ枝などに直径1cmほどの穴をあけ,さらにそこから細長い巣穴を掘って巣を作ります。巣穴がドリルで開けたような仕上がりなので英語で大工蜂という異名があるほどです。
ハチ駆除 in 郡山市-クマバチたちが飛び回り、巣穴がたくさんある公園のフジ棚
郡山市で蜂の巣駆除- クマバチの巣の構造
お電話でのお問合せ・ご相談
お電話およびフォームでのハチ・スズメバチに関するお問合せやご相談は年中無休で24時間 ルイワン代表の大類が受け付け・対応しております。いつでもご連絡ください。