本宮市にお住いのお客様から「小屋の天井にとっくり型の蜂の巣がある。大きさは握り拳くらい。６月に見たときよりも少し筒が短くなっている。この蜂の巣を駆除してもらえますか」と蜂の巣駆除の依頼がありました（２０２４年７月３日）。７月初旬の逆とっくり型の巣なので、迷わずコガタスズメバチの越冬を終えた女王蜂が作った巣だと分かります。現場で蜂の巣を見ると、とっくり型の細い筒の先端が ちょっとかじられたようで少しだけ短くなっています。働き蜂が成虫になって出ているようでした。成虫は女王蜂だけでなく働き蜂が何匹かいるようです。そこで、ビニール袋を使ったスズメバチ駆除にチャレンジしてみました。

ビニール袋を使う駆除法は過去に試しています（スズメバチ駆除-郡山市のアパートで共用廊下の天井に蜂の巣！）。前回は買い物袋を使ってうまくゆかなかったので、今回はジッパー袋を使って駆除してみました。駆除作業中に刺される危険性が高い手は、しっかりとハチ駆除用の手袋を着用しました。そして、駆除を開始します。ジッパー袋の先端を開いて蜂の巣にできるだけ接触させずに迅速に巣の根本まで包む込みます。ジッパー袋で蜂の巣の根元まで包み込んだら蜂の巣を天井から もぎ取ります。ここで蜂の巣に接触すれば、スズメバチたちは騒ぎ出します。スズメバチが騒ぎ出した時は、特に素早く蜂の巣をもぎ取れば対応できます。

そして、出てきたスズメバチたちが袋から逃げ出さないようにジッパー袋を閉めます。その後、スズメバチたちを殺虫するため、ジッパー袋の入り口を少し開けて殺虫剤を吹き込みます。このようにジッパー袋を使った蜂の巣駆除は順調に進みました。

この蜂の巣は、巣盤が１層で、成虫になった働き蜂が２匹出ていました。巣盤には２匹分の羽化跡があります（写真参照）。とっくり型の細い筒に ちょっとでもかじった跡があれば、働き蜂が成虫になって出てきていると考えた方がよさそうです。

前回の駆除で使った買い物袋では、作業中に袋の開口部で蜂の巣との間に隙間ができてしまいましたが、ジッパー袋では開口部に隙間ができにくいので使いやすかったです。袋の中で蜂の巣から出てきたスズメバチを殺虫するために殺虫剤を使いました。殺虫剤を使わずに殺虫したいなら しっかり密閉して数日間ほど放置する、あるいは冷凍庫にしばらく放置する方法などがあります。

まだ蜂の巣が小さいうちであれば、ここで行った方法で駆除はできそうです。ただし、直接的に蜂の巣に接触するので殺虫剤で駆除するよりもリスクは高そうです。手が刺される危険性も高いので 安全性を考えれば、しっかりとした手袋が必要になります。また、この方法は庭木などで枝葉などの障害物がある場合は使えません。わたしには殺虫剤を使った駆除の方が安全性が高く簡単だという感想を持ちました。