ベランダの壁に密着して作られた奇妙な形の蜂の巣
福島県郡山市田村町にお住まいのお客様から、「ベランダに三角形のような形をした蜂の巣があります。大きなハチが出入りしているので見てほしい」というご相談をいただき、蜂の巣駆除のため現場へ急行しました。
現場で確認すると、ベランダの天井近くの壁にぴったりと張り付くように蜂の巣が作られていました。
出入りしていたハチを確認するとコガタスズメバチです。
通常、コガタスズメバチの初期巣は「逆とっくり型」と呼ばれる細長い徳利のような形になることが多いのですが、今回の巣は三角形にも見える非常に珍しい形状でした。
一見すると別の種類のスズメバチの巣ではないかと思うほど独特な形をしており、長年ハチ駆除を行っていても珍しい事例でした。
駆除開始直前に女王蜂が帰巣
駆除の準備を進めていると、ちょうど外へ出ていた女王蜂が戻ってきました。
女王蜂は迷うことなく巣へ入り、その姿からもコガタスズメバチであることを確認できました。
初期巣では働き蜂がまだ誕生していないため、巣を守っているのは女王蜂1匹だけです。
巣の入口から薬剤を注入して安全に駆除
コガタスズメバチの初期巣は、逆とっくり型の細い筒状の入口があります。
その入口から薬剤をノズルで注入すると、巣の内部から女王蜂の激しい羽音が聞こえてきました。
薬剤が十分に行き渡ったことを確認した後、巣を安全に撤去しました。
巣を解体して内部を確認
撤去した蜂の巣を解体すると、中には女王蜂1匹と、巣の外観に比べると意外なほど小さな巣盤がありました。
内部には働き蜂はまだ羽化しておらず、繭に包まれた蛹が数匹確認できました。
外側だけが大きく発達していたため、見た目以上に内部の育房はまだ少ない状態でした。
今回のような独特な形状になった理由は断定できませんが、巣を作る場所の形状や風雨の影響、建物との接触面など、さまざまな環境条件が影響した可能性があります。
自然界では教科書どおりの形にならないこともあり、今回も非常に興味深い施工事例となりました。
ベランダで蜂の巣を見つけたら早めの駆除がおすすめです
コガタスズメバチは春から初夏にかけて女王蜂1匹で巣作りを始めます。
この時期であれば働き蜂がまだ少ない、あるいはいないため、安全かつ短時間で駆除できるケースがほとんどです。
しかし、そのまま放置すると夏には働き蜂が次々と羽化し、巣が急速に大きくなります。ベランダは洗濯物を干したり出入りしたりする機会が多いため、人が近づくことでスズメバチを刺激してしまう危険性も高まります。
「ベランダに蜂が出入りしている」「小さな蜂の巣を見つけた」という場合は、巣が大きくなる前に専門業者へ相談することをおすすめします。
今回の施工内容
- 施工場所:福島県郡山市田村町
- 蜂の種類:コガタスズメバチ
- 巣の状況:ベランダの壁面に作られた初期巣(女王蜂1匹・働き蜂なし)
- 施工時間:約10分
- 作業内容:スズメバチの巣の駆除・撤去
- 駆除料金:11,000円(税込)
ルイワン蜂・害虫駆除センターでは、郡山市をはじめ須賀川市、本宮市、田村市など福島県内でスズメバチ・アシナガバチなどの蜂の巣駆除に対応しています。
蜂の種類や巣の場所が分からない場合でも調査いたしますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
女王蜂だけの時期に駆除するメリット
コガタスズメバチは春から初夏にかけて、女王蜂1匹だけで巣作りと幼虫の世話を行います。この時期はまだ働き蜂が誕生していないため、巣を守る成虫が女王蜂だけというケースがほとんどです。
そのため、
- 女王蜂1匹を駆除するだけで巣全体を確実に駆除できる
- 働き蜂による集団攻撃の危険性が少なく、安全に作業しやすい
- 巣がまだ小さいため短時間で撤去できる
- 夏に数十~数百匹規模まで増える前に被害を防げる
- 駆除費用を比較的抑えられる場合が多い
という大きなメリットがあります。
一方、夏以降になると働き蜂が次々と羽化し、巣は急速に大きくなります。働き蜂は巣を守るために攻撃性が高くなるため、駆除の危険性も難易度も大きく上がります。
ベランダや軒下などで小さなスズメバチの巣を見つけたら、「まだ小さいから大丈夫」と放置せず、女王蜂だけの時期に駆除することが、安全で効率的な対策といえます。
コガタスズメバチの「逆とっくり型」の巣とは?
細長い筒状の入口が下へ伸び、その上に丸みを帯びた巣が付いている姿が、逆さまにした徳利(とっくり)に似ていることから、このように呼ばれています。
この逆とっくり型の巣を作るのは、女王蜂が1匹だけで巣作りを行っている時期です。
女王蜂は、まず雨風を避けられる場所を選び、木の繊維をかみ砕いて紙のような巣材を作りながら、少しずつ巣を大きくしていきます。最初は数個の育房しかありませんが、卵を産み、幼虫を育てながら外被(巣を覆う部分)も少しずつ広げていきます。
今回の巣は、その逆とっくり型を基本としながらも、壁面に密着するように外被が大きく発達しており、通常とは異なる非常に珍しい形状でした。
巣を解体したところ、外側の大きさに対して内部の巣盤はまだ小さく、働き蜂も羽化していませんでした。このことから、女王蜂が外被を先行して発達させたことで、独特な形になった可能性が考えられます。
自然界では、巣を作る場所の形状や風向き、雨の当たり方などの環境条件によって、教科書どおりの形にならないこともあります。今回のような珍しい巣も、その一例といえるでしょう。