郡山市のお客様がスズメバチ駆除をご依頼するまでの経緯
郡山市のおばあちゃんの家に行ったとき、庭のツバキにハチが出入りしているのに気付いた。そこで、その出入りする場所に近寄ってみると、そこに直径20cmほどのボール状の蜂の巣があった。
おばあちゃんの家の庭にある巣なので、早急に駆除して欲しいとご依頼された(2018年8月20日)。
郡山市でスズメバチの巣を生け捕りした現場の概要
福島県郡山市で庭木に作っていたスズメバチの巣を実験材料提供のために生け捕ってみた。大手企業の研究所から生け捕りしたスズメバチの巣が欲しいとお願いされていたのだ。
庭のスズメバチはコガタスズメバチだ。ツバキの枝葉を巻き込んで作られたスズメバチの巣だったが、慎重に作業を進めれば巣ごと生け捕りができそうだった。
郡山市でスズメバチの生け捕り作業の概要
生け捕りの方法は、巣の中にいるスズメバチを麻酔剤で眠らせた後に巣を庭木から切り離す。麻酔剤としては、エーテルが最適である。
先ずは、巣穴と同じくらいの大きさの綿球にエーテルをしみこませた。ピンセットを使ってその綿球で巣穴をふさぎ、巣の中からスズメバチが出てこないようにする。
さらにエーテルをしみこませた綿球を巣の中に押し込むと同時に巣穴をふさぐために、新たな綿球をピンセットを使って巣穴に押し込む。
巣の中に入った綿球からエーテルが蒸散して巣内に拡散し、スズメバチに麻酔効果を発揮する。しばらく放置すると、ガーガーとスズメバチたちが騒ぐ羽音が巣内から聞こえてくる。
エーテルに巣内のスズメバチが一斉に反応し始めたのだ。数分ほど放置すると巣内からほとんど音が聞こえなくなる。こうなると麻酔効果が十分に発揮している証拠だ。
続いて、スズメバチの撤去作業を開始する。ツバキの枝葉を巧みに取り込んで作られた巣を切り離す作業だ。
枝葉を慎重に鋏で剪定してゆく。ここでスズメバチの巣を少しでも壊したら、そこからスズメバチが次々に巣の外に出てきてしまう。
スズメバチの巣を壊すことなく、順調にツバキから切り離すことができた。この作業を通して多くの枝葉を巧みに利用して巣を作っていることがわかる。
郡山市でスズメバチ生け捕り方法を動画で紹介
庭のツバキに作ったコガタスズメバチの巣を上手に生け捕る過程を撮った動画である。
「郡山市でスズメバチ駆除- スズメバチの巣を生け捕る方法!」というタイトルでYouTubeで公開している。
郡山市のスズメバチ駆除の現場から思うこと
スズメバチの巣を生け捕る過程で巣を壊してしまうと生け捕りどころではない状態になる。壊れた部分から巣内にいたほとんどのスズメバチがあれよあれよと出てきてしまうのだ。
巣が壊れたとしてもエーテル麻酔が十分に効いていれば、このようなことも防げそうだ。焦らず、じっくりと構えて生け捕り作業を進めて行くことが肝要だ。
巣が壊れてスズメバチが飛び回ってしまうことも考慮して作業を進めていた。そういう状態にならずに順調にスズメバチの巣を生け捕ることができてホッとした。
実験材料を確保するためにスズメバチの生け捕りの方法も現状に満足せずに考案してゆこうと思う。コガタスズメバチよりもはるかに凶暴なキイロスズメバチの巣を生け捕るのは、かなり難しく苦労しそうだ。
難しくて苦労するところにスズメバチの巣を生け捕る面白さを感じる。