郡山北工業高校様がスズメバチ駆除をご依頼するまでの経緯
福島県立郡山北工業高校から「スズメバチの巣らしきものがあるので緊急に駆除して欲しい」との要請があった(2018年9月14日)。詳しい現場状況をうかがい、駆除日程を調整した。
中庭の庭木の高さ1.5m程の所にスズメバチが直径20~25cmほどの大きな巣を作っているとのこと。生徒の安全性を確保するために学校の授業が始まる前に駆除にうかがうことにした。
郡山市でスズメバチ駆除の現場の概要
スズメバチは、コガタスズメバチだった。コガタスズメバチの最大級の大きさであるバレーボール大くらいになっていた。8月末に中庭を草刈りしたが、だれも気づかなかったとのこと。
コガタスズメバチは、他の種類のスズメバチとくらべると、おとなしい性格だ。さらに、巣の中には、最大になった時の成虫数が100匹ほどと小規模なのである。これらのことが、コガタスズメバチの巣があっても気づかなかった理由だろう。
郡山市でスズメバチ駆除作業の概要
駆除は、いつものようにスズメバチに気づかれないように巣に近づき、巣穴から殺虫剤をスプレーする。もし、スズメバチに気づかれようものなら、あっという間に巣穴からゾロゾロと巣内のスズメバチが出てきてしまう。
早朝とはいえ、働き者のスズメバチは、すでに活動を始めている。駆除中に外出から巣に戻るスズメバチが多かった。この巣跡に戻るスズメバチ対策もしっかりと行った。
スズメバチの生き残りの残党が多いと、再び巣を作ることがある。駆除・撤去した巣は3層であった。
郡山市でスズメバチ駆除事例を動画で紹介
庭木の枝葉に隠れた巣にコガタスズメバチが出入りする姿がまばらだった。そのような光景では、なかなかおとなしく、小規模の営巣をするコガタスズメバチの巣があることに気づきにくいことがわかる。
「郡山市でスズメバチ駆除- 緊急要請!郡山北工業高校で中庭の蜂の巣駆除!」というタイトルでYouTubeで公開している。
郡山市のスズメバチ駆除の現場から思うこと
コガタスズメバチについて質問が多いのは「いつ頃から作り始めたか」である。福島県内のコガタスズメバチでは、越冬を終えた女王蜂が単独で5月上旬頃から作り始める。
9月中旬まで隠れ通して、もうすでに来年に向けた新女王蜂も誕生し始めていた。コガタスズメバチの巣の規模が小さいとはいえ、巣が新女王蜂に次世代をバトンタッチするまで隠れ通すには目立つ規模なのだろう。
日中のコガタスズメバチ駆除作業は、しっかりと防護服を着用しないと危険だ。駆除作業中によく動かす手に寄って来ることが多く、動いているものにスズメバチは反応する。
スズメバチに刺される場所として手が多いというのもうなずける。ハチに刺されないように手を守る重点ポイントは、ハチの毒針も通さないような手袋をすることだろう。