須賀川市で謎のハチが出入りする現場

須賀川市にお住いのお客様から「2階の外壁のコーティングの隙間からハチが出入りしています。ベランダに脚立を設置すると届く所です」とハチ駆除の依頼がありました(2024年7月3日)。さっそく須賀川のお客様をお伺いしました。ハチが出入りしているのは、角っこの外壁と2階の屋根の接点にある構造的な隙間のようでした。現場でお客様はネット検索でスポンサー表示された全国ネット集客会社に電話をして、その協力店のハチ駆除業者に現場で見積りをしてもらっていました。
須賀川市で外壁と屋根の接点の隙間から出入りする謎のハチの正体

そのハチ駆除業者は「①ハチはモンスズメバチというスズメバチである ②屋根裏の観察窓から頭を出して観察しただけで角っこの方から音が聞こえ、屋根裏に巣がありそうだと推定した。③巣を撤去するまで駆除するなら10万円弱で薬剤を注入する駆除ならば5万5千円になる」とのこと。
お客様は、その見積額を聞いて「これでは高すぎる」という不信感を持ったそうです。そこで地元のハチ駆除業者で信頼できる業者をネットで検索されたとのこと。その結果、ホームページに月別にハチ駆除の料金を表示しているルイワンが目につき、電話したそうです。
現場で最初にすることは、隙間から出入りするハチの種類の特定です。他業者が言うモンスズメバチであれば、それなりに頻繁に出入りするはずです。ところが、ハチの出入りがほとんどなく、種類の特定できません。そこで屋根裏に蜂の巣があるかを確認するために、観察窓から屋根裏に上がってハチが出入りする場所まで行きました。ところが、音も聞こえないばかりか、蜂の巣もありませんでした。
ハチが出入りするという2階の外壁と屋根の隙間を外に出て再び観察を続けます。すると、やっと1匹のハチが隙間から出てきました。そのハチは、すぐに飛び去ったので、ゆっくり観察できませんでしたが、スズメバチではなさそうです。しばらくして、ハチが戻ってきて隙間に入っていくいきましたが、オオハキリバチのようです。
さらに、明確にオオハキリバチであることを確かめるために、ベランダに脚立を設置して出入りする様子を観察します。出入りが少ないのですが、隙間から出たり入ったりするオオスズメバチを確認できました。オオハキリバチは、手で握らなければ刺さないおとなしいハチです。オオハキリバチは、スズメバチのように女王蜂を頂点にした多数のスズメバチが役割分担して営巣活動をする社会性昆虫ではなく、単独で営巣活動をするハチです。
ベランダの床に断熱材として使っているという発砲スチロールの白い粉が散らばっていました。たぶん、巣を作るためにオオハキリバチかじったと思われるます。出入りする隙間付近の屋根裏で音が聞こえなかったことから軒裏天井付近に巣を作っていると推測しました。
オオハキリバチが発泡スチロールに巣を作る場合は、複雑なトンネルを開けて巣作りをします。そのオオハキリバチの巣を駆除しようとしたら、オオハキリバチが出入りする軒裏天井を始め、家を部分的に解体することになるかもしれません。オオハキリバチの巣駆除ために家を壊したら修繕費がいくらかかるかわかりません。オオハキリバチは攻撃的なく、駆除が非常に難しいので放置しても問題ないと考えてルイワンはオオハキリバチの巣の駆除はしていません。
ハチ駆除業者の基本は、ハチの種類の特定です。その特定が適切なことによって様々な駆除に関わる情報が使えるようになるのです。きちんとハチの種類を判定できないのに、駆除料金がメチャクチャ高額なハチ駆除業者にご注意ください。