白河市で出入りする生垣に埋没するスズメバチの巣!

白河市にある「県営住宅で駐車場の生垣にスズメバチの巣がある」と管理者の方から駆除を依頼されました(2024年7月2日)。現場に着いた時も駐車場なので人が よく出入りしていました。管理者の方から「生垣の上部にポッカリと開いたような穴からキイロスズメバチが出入りしています」と案内されました。
白河市で生垣の密集した枝葉の隙間から見えるスズメバチの巣!

スズメバチは確かに攻撃性が高いキイロスズメバチでした。上部にポッカリと開いた穴はスズメバチが巣に出入りしやすいようにスズメバチが枝葉を剪定したものです。まだ巣は小さいようで、スズメバチの出入りは「ポツラポツラ」でした。「駐車場側よりも住宅側から見るとスズメバチの巣が見えますよ」と言われて反対側にまわってスズメバチの巣を確認することにしました・・・
住宅側からスズメバチの巣を確認しようとしますが、込み入った生垣の枝葉が邪魔をして なかなか巣を見つけられません。やっと見つけた巣は、まわりの枝葉を巣の中に取り込んで頑丈に作っていました。スズメバチの巣の巣穴は こちらを向いていたので、その巣穴から殺虫剤を注入することにします。
白河市で生垣に埋没したスズメバチの巣の駆除方法

生垣の枝葉が入り組む中にある巣に殺虫剤を確実に注入する方法が大事です。キイロスズメバチの巣に殺虫剤を注入しようとして込み入った枝葉を揺すってしまえば、その刺激が巣に伝わってスズメバチたちが一斉に攻撃してきます。住宅や人通りが多い場所では、スズメバチを騒がさせずに静かに駆除しなければなりません。そこで、枝葉を揺すらないように その隙間をぬうようにして巣に近づけ、ロングノズルを巣穴に差し込んで殺虫剤を注入しました。この方法で巣の中にいたスズメバチが巣から飛び出す前に駆除できました。
白河市で生垣に埋没するスズメバチの巣を探し出す!

殺虫剤を注入後、スズメバチの出入口となっていた生垣のポツンと開いていた穴をかき分けて、キイロスズメバチの巣を探します。キイロスズメバチの巣は生垣の上部に作られていました。つまり、スズメバチが生垣に潜ると、すぐのところに巣がありました。巣の大きさは直径12cmほどです。
この駆除前に誤って生垣の枝葉を揺すってしまい、スズメバチを興奮させてしまいました。その時の様子を見ていると、生垣の奥の込み入った枝葉に飛び出してしまったスズメバチが枝葉に はばまれて迷路で迷ったように飛ぶまわっていました。キイロスズメバチは、迷わずに巣に出入りしやすいように生垣に潜ってすぐの生垣の上部に巣を作ったようです。
白河市で生垣のスズメバチの巣を撤去する

殺虫剤を注入した巣から羽音が聞こえなくなったところで、スズメバチの巣の撤去作業を開始します。巣の中に巻き込んだ枝葉を丁寧に1本づつ剪定ばさみで切り取らないと巣が簡単にバラバラになってしまうのです。8割ほどの巣に巻き込んだ枝葉を切ったので、面倒くさいから 後は巣をちょっと引っ張って撤去しようとしました。すると、2割分の巣がボロボロに崩れて撤去することになりました。きれいに巣を撤去しようと思ったら最後まで丁寧な作業が求められるようで反省です。
スズメバチを捕虫した粘着板を巣跡に設置して戻るスズメバチ対策

駆除・巣の撤去後に、スズメバチを捕虫した粘着板を巣跡に設置しました。戻ってきたスズメバチが巣跡に設置した粘着板に捕虫されたスズメバチに誘引されて粘着板にくっつきます。このスズメバチの習性を利用して巣跡に戻るスズメバチ対策としています。時間の経過とともに多数の戻ってきたスズメバチが捕まります。
白河市で生垣から撤去したキイロスズメバチの巣を解体

撤去した巣を解体して巣を観察します。女王蜂は仕留めていました。巣盤は3層になっています。上層の2層の巣盤には白い繭をかぶった蛹がぎっしり詰まっています。日が経つほど飛び回るスズメバチが増えていくのが目に見えます。キイロスズメバチは攻撃性が高いので、働き蜂の数が増えるほど危険性が高くなってきます。
キイロスズメバチの脅威は他の種類のスズメバチと比べても大きいので、甘く見ると刺されます。何度もキイロスズメバチに刺されたわたしの経験からキイロスズメバチを甘く見る行動をとるたびに刺される確率が高まっていました。キイロスズメバチは本当に恐いです。