テラスの軒下にあったアシナガバチの巣

郡山市にお住いのお客様から「テラスの軒下に蜂の巣が作られているので、駆除して欲しい」と蜂の巣駆除を依頼されました(2024年6月8日)。直径5cmの大きさのアシナガバチの巣でした。アシナガバチの種類はセグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)です。どこにでもいる普通のアシナガバチです。テラスなど生活圏内でアシナガバチや巣に接触する可能性が高い場所に作ったアシナガバチの巣は、見つけたら すぐに駆除する必要があるでしょう。
越冬を終えた女王蜂が単独で営巣するアシナガバチの巣

長い越冬を終えたセグロアシナガバチの女王蜂が、まだ単独で営巣していました。つまり、巣にいる成虫は女王蜂だけです。育房室は、卵・幼虫・蛹で満室になっていました。成長が最も早いもので繭をかぶった蛹でした。まだ働き蜂が成虫になって出てきていません。このアシナガバチの巣駆除は、女王蜂を退治して巣を撤去すれば完了です。
アシナガバチの巣を撤去して観察する

写真は撤去した巣とセグロアシナガバチの女王蜂です。また、撤去した巣の写真には、それぞれの育房室で蛹が入った繭の上に産み付けられた卵、あるいはふ化した幼虫が見えます。蛹が繭を破って成虫になって出ていくと、繭の上にいた幼虫が その代わりに育房室を使うことになります。セグロアシナガバチは、家族を多数産み・育てるために巣を2段構えで有効に活用しているのです。
もう少しで働き蜂も羽化して成虫になって出てきます。生活圏内に作ったアシナガバチの巣の危険度も高くなります。アシナガバチは、身近な生活圏内に作るので、ご注意ください。