コガタスズメバチの女王蜂が作った逆とっくり型の巣の駆除方法
長い越冬を終えたコガタスズメバチの女王蜂は、5月から巣作りを始めます。その女王蜂が作る巣は、逆トックリ型という特有の形状をしています。逆とっくり型の巣の細い筒状の部分がある限り、巣の中にいる成虫は女王蜂だけです。働き蜂が成虫になっていれば、この細い筒がかじられて丸い巣の形状になります。
コガタスズメバチの逆とっくり型の巣駆除の問題点と解決方法

コガタスズメバチの女王蜂が巣を作る場所は、軒下や生垣・庭木などの開放的な空間に作り、屋根裏や床下などの閉鎖空間には作りません。この女王蜂が作った逆とっくり型の巣を駆除しようとすると、特に生垣や庭木に作っている場合、いくつかの理由で難しい問題があります。
コガタスズメバチの巣で殺虫剤を使った駆除が難しいのは、生垣や庭木に作られた場合です。なぜならば、殺虫剤を巣に掛けようとすると枝葉が邪魔をするからです。枝葉を揺すると、その振動が巣に刺激として伝わり、スズメバチは攻撃態勢になります。枝葉を揺すらないで巣に殺虫剤を届けることが重要です。
もう一つ駆除が難しい理由があります。コガタスズメバチの女王蜂が単独で作った逆とっくり型の巣は、細い筒状の部分があります。この筒状の構造は保温効果や外敵から守るためだと言われています。この筒状の先端が女王蜂の出入口になっているのですが、この筒が邪魔をして殺虫剤をかけたときに女王蜂がいる奥の丸い巣の部分に届かないのです。また、この下方に向いた出入口から殺虫剤をかけようとしてスプレー缶を逆さなどにすると、缶内の圧が変化し噴霧できないことが起こります。
そのため、殺虫剤を使うときは、①生垣や庭木を揺すらない、②確実に筒状の部分から奥の女王蜂がいる丸い巣の部分に殺虫剤を届ける、③殺虫剤の缶を逆さまにしない、ということができる方法を考案してルイワンでは逆とっくり型の巣を駆除しています。それは殺虫剤にちょうどよいかげんに曲げたノズルを使う方法です。その方法をYouTube に投稿した動画で紹介します。