郡山市の大島自然ふれあい広場の生垣に逆とっくり型の蜂の巣!

白河市役所から郡山市にある大島自然ふれあい広場の生垣に作った蜂の巣駆除を緊急要請された(2024年5月30日)。蜂の巣は逆とっくり型の巣だった。越冬を終えたコガタスズメバチの女王蜂が単独で作り上げた巣だ。細い筒の部分が残っている限り、成虫は女王蜂だけだ。駆除は女王蜂を殺虫し、巣を撤去すれば駆除が完了する。
コガタスズメバチの逆とっくり型の巣を駆除!

逆とっくり型のコガタスズメバチの巣を駆除する方法はいろいろある。今回は殺虫剤を使うことにした。逆とっくり型の筒の先端がスズメバチの出入口になっている。写真のようにその出入り口になっている先端から殺虫剤を巣の中に噴霧した。すると、巣の中から殺虫剤がかかって苦悶する女王蜂の羽音が聞こえてきた。女王蜂は巣の中にいたことが、ここで初めてわかる。女王蜂の羽音がしなくなったところで逆トックリ型の巣を撤去した。

逆とっくり型の巣は、1本の枝にぶら下がるように作られる。そのため、巣作り初期は、巣がぶら下がる枝の1本を剪定するだけで簡単に撤去できる。巣が大きくなると重くなった巣を支えられないので、周辺の枝を巻き込んで補強したり、壁にくっついて半球状の巣になる。逆とっくり型の巣の中にいる成虫は、まだ女王蜂だけだ。その女王蜂の殺虫と巣の撤去で駆除は完了する。写真は撤去したコガタスズメバチの逆とっくり型の巣と女王蜂だ。
5月末、コガタスズメバチの逆とっくり型の巣内の発育状況!

女王蜂は産卵しながら巣盤の育房室を同心円状に作っていく。そのため、巣盤で最も生育が早いのは、巣盤の中央にある育房室である。この5月末の逆とっくり型の巣では、巣盤の中央の育房室では中塾幼虫ほどまで発育していた。最初の成虫となった働き蜂が出てくるのは6月中旬頃と推定しました。