コガタスズメバチがテラスの天井に蜂の巣を作っていた!

郡山市にお住いのお客様がテラスで飛び回るスズメバチに気づきました。巣でもあるのかなぁ~と思って上を見上げるとテラスの天井に蜂の巣を見つけました。そこで、娘さんにハチ駆除業者をネット検索してもらうことにしました。娘さんはルイワン蜂・害虫駆除センター 代表の大類をテレビで見たことがあって、そこに頼もうとネットで検索して頂きました。駆除を依頼されて直ちに現場に行きます。テラスの天井に作っていたのは、コガタスズメバチの巣でした。長い越冬を終えた女王蜂が単独で作り始めた巣です。女王蜂が単独で作り始めてから2週間くらいで作り上げる完成形は、逆とっくり型の巣です。この巣は、傘が半分できた程度で完成形までには もう少し時間が必要でした。
女王蜂が単独で作っていたスズメバチの巣を駆除

この5月中旬という時期でテラスの天井にハチの巣を作るとといえば、ほとんどがコガタスズメバチです。わたしたちの身近な生活圏内に作るスズメバチは、キイロスズメバチかコガタスズメバチがほとんどです。
コガタスズメバチは軒下とか庭木・垣根など開放的な空間に巣を作ります。屋根裏や床下などのような閉鎖的な空間には巣を作りません。軒下に作った巣はコントラストがあるので簡単に見つけることができます。ただ庭木や生垣に作った巣は、枝葉に隠れているので見つけにくくなります。
スズメバチの巣の見つけ方のコツは、飛び回るスズメバチが行きついた先に巣があるかもしれないと行方を追うことです。飛び回るスズメバチに遭遇することが多かったら、巣がある確率は高くなります。この事例でも飛び回るスズメバチに気づかれて巣の発見に至っています。
女王蜂が単独で作り始めた巣から働き蜂が成虫になるまで1か月以上はかかります。6月中旬以降あたりから成虫になった働き蜂が飛び回ります。それまでは巣にいる成虫は女王蜂だけです。そのため、駆除は難しくはありません。
この事例の巣は逆とっくり型の完成形前の巣だったため、巣の底が開放されています。女王蜂が巣に戻っている時に、むきだしになっている巣の中が殺虫剤を噴霧して駆除できました。これが逆とっくり型の巣まで完成していると、細い筒状の先端から殺虫剤を注入することになってちょっと面倒になります。殺虫剤を噴霧後は捕虫ネットを使って巣を撤去してスズメバチの巣駆除は完了します。
巣の中にある子供を育てる育房室の集合体(巣盤)は卵で満室になっていました。スズメバチの卵でいる期間から巣を作って1週間も経っていないと推定できます。