
郡山市にお住いの方から「玄関ドアの近くの壁にアシナガバチが巣を作り始めているのを見つけた」「すぐに駆除して欲しい」という依頼がありました。自分で駆除しようと傘の先端に細工してガムテ―プの粘着部でアシナガバチをくっつけようと試みたが、アシナガバチに逃げられてしまったとのこと。そのアイデアを試みる勇気がすばらしい!

巣を作り始めていたのは、越冬を終えたばかりのフタモンアシナガバチの女王蜂でした。背中に2個の紋があるので、種類の判別が容易にできます。どこにでもいるアシナガバチです。
新築したばかりの家であることと子供が小さいので殺虫剤を使わない方法で駆除して欲しいとお客様からのご要望がありました。そのため粘着板(ネズミ捕り)を使って駆除することにしました。

粘着板をアシナガバチの女王蜂の身体に近づけて、一気にくっつけました。うまくいきました! 粘着板は粘着力が強いので、一度くっつくとなかなか簡単には取れません。そのため、このような殺虫剤を使わない駆除に粘着板は、最適な資材です。

この事例のように玄関付近の壁など生活圏内に作った蜂の巣は駆除しないと危ないです。玄関ドアの開閉による振動が壁を伝って巣を刺激すれば、そのタイミングでアシナガバチに襲われる可能性があります。
アシナガバチの女王蜂は4月下旬ごろから巣作りを始めます。巣作り始めたばかりの巣は小さくて見つけるのが大変ですが、5月の後半くらいになると巣も大きくなるので見つけやすくなります。
その頃に家の周りを巡回してアシナガバチの巣が見つけられれば、成虫は女王蜂だけなので駆除も楽にできます。