〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
三春町で5月中旬にミツバチの集団が通学路のそばにある神社の灯篭の傘の下に集団で塊になっていました。
このミツバチの蜂球を追い払うため、近くに住んでいる町内会長さんが「通学路になっているので危ない」とマスクと帽子という軽装備でミツバチの集団をホウキで追い払おうとしました。
ところが、追い払っている間にミツバチたちに襲われて顔や首などを刺されてしまいました。
追い払おうとした結果、ミツバチが同じ場所に再び集まって塊になっている、何とかしてほしいと依頼することになりました。
三春町で追い払おうとしてミツバチに刺された現場
三春町でミツバチの分蜂群が灯篭の傘の下に作った蜂球
ミツバチはニホンミツバチです。灯篭の傘の下に直径15cmほどのニホンミツバチの蜂球がぶら下がっていました。
ニホンミツバチとしては、それほど大きくない蜂球です。
一度はホウキで蜂球を払ったのでしょうが、しっかりと再び蜂球を作っていました。
このニホンミツバチの蜂球は3日前に突然作られ、それから全く動いていないというお話でした。
保護する目的でニホンミツバチの分蜂群をミツバチの飼育箱に移すには、低い位置の蜂球なので容易です。
そこで、ミツバチを保護するために飼育しようと飼育箱を事務所に急いで取りに行きました。
ところが、1時間後に飼育箱をもって現場に戻ったら、ミツバチは移動してしまい蜂球がなくなっていました。
福島県では5月頃にニホンミツバチの分蜂が行われることが多いようです。
ミツバチは、新居が見つかるまで、この現場のように一時的に蜂球を作って2~3日くらい同一場所に滞在する場合があります。
ニホンミツバチの蜂球は刺激しないように放置していれば、2~3日以内には新居を見つけて移動してゆきます。
ミツバチの習性を知らなければ、ミツバチたちが集まっていきなり大きな塊を作り、ブンブンと飛び回っている光景は恐怖感を呼び起こします。
しかし、ニホンミツバチは、いたずらに刺激しない限り、襲ってきて刺すことはありません。
ニホンミツバチの習性を理解していれば、危険を感じることもなく刺されずに済んだニホンミツバチによる刺傷事例でした。
(注)「分蜂」、「蜂球」とは・・・
新たな女王蜂が誕生する直前のミツバチの巣では、古い女王蜂が働き蜂たちの一部を引き連れて巣を出てゆきます。自分の娘である新たな女王蜂に巣を譲るのです。
そして、巣を出た古い女王蜂は、気に入った場所が見つかると新しい巣を作ります。これがミツバチの「分蜂」です。
新しい巣を作る場所を探している際、女王蜂を護って働き蜂が塊のようになる「蜂球」を作ります
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