〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
矢吹町にある空き家で巨大化したスズメバチの巣が軒下に作られていました。
その空き家の直ぐ近くに道路があって、その道路の通行人が2人刺されてしまいました。
そこで、その「スズメバチの大きくなった巣を放置していたら再び誰かが刺されてしまう。その蜂の巣を早く駆除してほしい」と依頼されました(2019年10月 9日)。
道路から7~8mほど離れた空き家の軒下にスズメバチの巣がありました。その蜂の巣は、なんと直径40cmほどの巨大な巣に成長していました。
巨大化した蜂の巣にゾッーとするほどスズメバチたちが群がっています。スズメバチは、凶暴なキイロスズメバチです。
荒れ放題の空き家は、雑木から伸びた枝葉と生い茂った雑草でおおわれています。
このような蜂の巣が隠れているような状況で、スズメバチに刺されるまで蜂の巣があることに気づかなかったようです。
矢吹町でスズメバチ駆除の現場
スズメバチの巨大化した巣は空き家の軒下に(矢吹町)
防護服に着替え、蜂の巣の下に脚立を設置するため近づくと、巣へのスズメバチたちの出入りが激しすぎるシーンが目に入ってきました。その光景に思わずゾッーとしました。
いくら駆除の経験が豊富でも、これだけ巨大になったキイロスズメバチの巣を駆除するかと思うと、巨大な巣を苦労して駆除してきた過去の体験が一斉によみがえって恐怖感を呼び覚まします。
脚立に上って巣に近づくと、すかさずスズメバチたちが体当たり攻撃を仕掛けてきました。これは、スズメバチの巣に近づきすぎた時の警戒心の強いキイロスズメバチ特有の反応です。
スズメバチ駆除の一番のコツは、スズメバチたちが暴れだす前に巣の表面に群れるスズメバチと巣の中のスズメバチに殺虫剤をスプレーすることです。ただし、巣の表面に群れるスズメバチよりも巣の中にいるスズメバチたちを重点的に駆除することの方が大事です。
殺虫剤を巣の表面にスプレーすると、多数のスズメバチが一斉に飛び立ち、周囲を飛び回りました。巨大な巣の表面に多数のスズメバチが群れていたことが分かります。
すかさず巣の中に殺虫剤を注入するために、巣のあちらこちらに指で穴をあけながら注入します。殺虫剤を巣の中に大量にスプレーしたので、巣の中のスズメバチは時間もさほどかからずに静かになりました。
次に直径40cmのネットを使って、一発で巣を撤去しようとしましたが、うまくゆきません。
スズメバチたちは、巣が重くなって落下しないように天井に巣を頑丈にへばりつかせているのです。そこで、蜂の巣は、金属製のヘラであるスクレーパーで天井から切り取って撤去しました。
スズメバチの巣に殺虫剤をスプレー後の様子(矢吹町)
スズメバチの巣を撤去後の様子(矢吹町)
駆除・巣の撤去作業中は、この巨大な巣の巣跡に戻ってくる たくさんのスズメバチたちに攻撃されっぱなしでした。
スズメバチの巣を駆除後も周りを飛び回るスズメバチたちたくさんいたので、巣跡に戻るスズメバチ対策を独自の方法で実施しました。
駆除したスズメバチの巣は、全部で11段にもなっていました。しかし、それら巣盤はスカスカの状態で、白い繭をかぶった蛹たちがマバラ状に散見されるだけでした。
10月になって いきなり巨大化したキイロスズメバチの巣は、解体すると巣盤がたくさんあるのですが、それらの巣盤の中に卵・幼虫・蛹が詰まっておらずスカスカであることが なぜか多いです。
駆除した巨大なスズメバチの巣(矢吹町)
解体したスズメバチの巣の巣盤(矢吹町)
雑木の枝葉に隠れるかのように空き家の天井に作っていた直径40cmほどのキイロスズメバチの巣の様子。
軒下に脚立を設置してスズメバチの巣に近づくところからスズメバチの攻撃にあっている様子。殺虫剤を巣の表面に群がるスズメバチを標的に、あるいは巣の中にスプレーして駆除している様子。
天井にガッチリへばりつく巣をはがして、ネットでキャッチしている様子。その天井の巣跡に戻ってくるスズメバチがドンドン増えてきて飛び回っている様子。
駆除したスズメバチの巣の中を解体して巣盤を観察している様子。
これら一連の様子を動画で紹介さします。
「矢吹町でスズメバチ駆除- 巨大な蜂の巣が空き家に!2人の通行人が刺された!」
キイロスズメバチの巨大化した巣を駆除しようとすると、その駆除・巣の撤去作業中は、ズーっと攻撃され続けることを覚悟する必要があります。さまざまな作業をしていると防護服が自然とズレて無防備な部分が出てくることがあります。
この防護服がズレていることに気づかずに駆除・巣の撤去作業を続けると、その無防備な部分をねらって攻撃してきたスズメバチによって刺されることがあります。
当然、飛び回るスズメバチの数が多いほど、遭遇チャンスがあるので、刺される確率が高くなります。さらにキイロスズメバチの巨大化した巣の駆除は、巣が大きい分だけ時間もかかる作業になります。
このことがキイロスズメバチの巨大な巣の駆除で一番に気になるところです。まさに命をかけたスズメバチ駆除を実感するところです。
一方、一番の問題は、蜂の巣の近くを通っただけで何もしなくても刺された事です。これだけキイロスズメバチの巣が巨大化すると、蜂の巣から離れたところで何もしなくても刺されることがあります。
それが10月のキイロスズメバチの怖さなのです。
このように蜂の巣が大きくなる前に駆除しておかないと「道路をたまたま歩いて通りかかっただけなのに刺されてしまった」というキイロスズメバチによる死傷事故が発生します。
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