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田村市で今は使っていない風呂の給湯器にスズメバチが出入りしていました。
自分で駆除しようと殺虫剤を準備しましたが、自分でやって何かあったら怖いと駆除を依頼されました(2019年10月13日)。
様子を見ようと給湯器に近づくと、1匹のスズメバチが警告してきました。
給湯機に近寄っただけで襲ってくる危険な状況でした。
スズメバチは、どこにでもハチの巣を作れる凶暴なキイロスズメバチです。
スズメバチの出入りする場所は、給湯器の電気コード引き込み口の隙間からスズメバチが出入りしていました。
夕暮れから夜にかけての駆除でしたが、まだスズメバチが出入りしていました。
駆除の方法として「粘着板で駆除できるかなぁ」という甘い考えで駆除を始めました。
防護服を着て給湯器に近づくと、中からスズメバチのうなり声のようなものが聞こえてきます。
スズメバチが外に出てくる様子がないので、給湯器を叩いてみました。
すると、スズメバチたちが電気コード引き込み口の隙間から やっと外に出てきました。
これくらいの頻度で外に出てくるようであれば、粘着板で駆除ができそうだと思っていました。
当初は、給湯器の中から外に出てくるスズメバチが少なく、粘着板で容易に捕虫できました。
ところが、しばらくするとゾロゾロとスズメバチが外に出てくるようになって、粘着板で捕虫できないことも多くなってきます。
粘着板だけで 本当に大丈夫かという不安になってきます。
外に出てきて周りを飛び回るスズメバチもドンドン増えていきます。
さらに、攻撃してくるスズメバチも増えてきて、「刺されるかも」という恐怖が頭をよぎります。
粘着板の捕虫だけでは追い付かなくなってきました。
ここで、やっと殺虫剤を使うことを決断しました。
給湯器の精密機器に影響を与えないように、電気コードの引き込み口の隙間から スズメバチの巣の中にだけ殺虫剤を吹き込むような工夫をして注入します。
スズメバチの動きがなくなったところで 給湯器を分解して中の巣の様子を見ます。
すると、給湯器の内部構造の形状にあわせた大きなキイロスズメバチの巣が作られていました。
断熱材もスズメバチにしっかりとかじられています。
こんな大きなスズメバチの巣を相手に、当初は粘着板だけで対抗しようとしていたことを反省します。
まだ、蜂の巣の中にスズメバチたちがいるようなので、蜂の巣の中にだけ殺虫剤を注入しました。
精密機械部分もあるため、やたらに殺虫剤を使えないので慎重に行います。
スズメバチが静かになったところで 蜂の巣の撤去を開始します。
断熱材をどけると、給湯器の内部いっぱいに作った巨大な巣の全貌が見えてきました。
給湯器の中で、これ以上大きくなれないというくらいに巨大化したキイロスズメバチの巣です。
ギッシリと給湯器の内部に詰め込んだような蜂の巣で、キツキツで簡単には取り出せません。
給湯器の複雑構造にうまく適合するように巧みに巣が作られています。
駆除した巣を観察すると、活動最盛期を過ぎた10月中旬のキイロスズメバチの巣でした。
蜂の巣に残っている幼虫やまゆをかぶった蛹が少なくなっていて、成虫になった羽化跡が目立っていました。
給湯器に近づこうとしただけで警告にきました。
粘着板で駆除している様子、給湯器を分解すると内部いっぱいに詰め込まれたような蜂の巣です。
この蜂の巣を取り出す様子などを動画で紹介しています。
「田村市でスズメバチ駆除- 湯沸かし器の中から巨大なスズメバチ(Vespa simillima)の巣が・・・」
給湯器の中いっぱいで複雑構造に形状を合わせて、これ以上は大きくなれないほどまで巨大化した蜂の巣に驚きました。
電気コードの引き込み口の小さな隙間の奥に築き上げられた巨大なスズメバチの巣のアンバランスが印象的です。
キイロスズメバチは、あなどれないと心の底から思わせる駆除でした。
このキイロスズメバチの巣は、4月下旬から5月上旬ごろに越冬を終えた女王蜂に潜られて作られています。
「スズメバチがいやに飛んでいるなぁ」と気が付いたら、巣が作られているかもと疑うことが蜂の巣の早期発見につながります。
スズメバチの出入りを早期に見つければ、駆除は容易です。
また、駆除する側の心構えとして、精密機械では安易に殺虫剤を使えないことも考えて、さまざまな駆除法を考案して準備しておく必要性があるようです。
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