〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
福島県田村市の公園で切り株がある地面から大きなスズメバチが出入りしている。
田村市役所から電話がきて、いろいろ状況をうかがった。「地面から」「大きなスズメバチ」のキーワードでオオスズメバチだろうと判断した。
そして、田村市役所から緊急駆除を要請された(2018年10月24日)。要請を受けて直ちに現場に向かった。
現場に到着してスズメバチが出入りする場所に案内してもらった。その場所は急斜面だった。
案内してもらった場所から、さらに巣に近づき観察した。
土をかぶった腐りかけた丸太が並んでいる隙間からスズメバチが出入りしている。スズメバチは推測したとおりのオオスズメバチだった。
田村市でオオスズメバチ駆除の現場
オオスズメバチは並ぶ丸太の隙間から出入り(田村市)
しばらく観察していると、オオスズメバチたちが異変を感じたらしく、数匹ほど巣への出入り口に警戒して出てきた。
また、外出から巣に戻ってきたオオスズメバチが出入り口の中になかなか入ろうとしない。危険な状態だ!
このまま少しでも巣に近づいたら、いきなり襲われてもおかしくはない。出入り口もわかり、おおよその状況がわかった。
とりあえず、この場を静かに撤退して駆除の準備をすることにした。
オオスズメバチは並ぶ丸太の隙間から出入り(田村市)
オオスズメバチは並ぶ丸太の隙間から出入り(田村市)
先ずは、巣に静かに近づき、巣への出入り口から殺虫剤をスプレーすることから始めた。
次ぎに、巣の本体を探して入り口から手で掘り進める。
作業中にオオスズメバチの攻撃をひっきりなしに受け続ける。そうすると、だんだんと攻撃するオオスズメバチの数が増えてくるので怖くなる。
そのため、ときどき粘着板を使って捕虫する。粘着板でのスズメバチの捕虫は、殺虫剤のスプレーを使うより確実で効率的なのだ。
巣は入り口から30cmほど離れた場所にあった。思ったよりも奥の方だった。
殺虫剤のスプレーが巣の中に充分に届いていなかったようなので、巣から元気に飛び出してくるスズメバチもいた。
再び殺虫剤を巣内に向けてスプレーする。ゴーゴーという殺虫剤がかかって悶える羽音がなくなったところで巣の掘り出しを開始した。
並ぶ丸太の隙間から殺虫剤をスプレー(田村市)
オオスズメバチの巣の全貌が見える(田村市)
巣の上層にある巣盤から掘り出す。掘り出し作業中、殺虫剤が効いていて、巣の中から飛び出してくるスズメバチはいなかった。
かなり深い所まで土を掘ってオオスズメバチたちは巣を作っていた。掘りだした巣は、全部で6層もあった。
そのうち下層の3層の巣盤にサナギと幼虫が詰まっていたが、上層の3層の巣盤は羽化跡が目立った。巣内には来年に向けた新女王蜂やオス蜂の成虫が多数いた。
思ったよりも大きなオオスズメバチの巣だったので、巣を撤去するのに手間取ってしまった。
外出から巣に戻るオオスズメバチがいるので、その対策も独自の方法で実施した。
オオスズメバチの出入口から巣までの距離(田村市)
駆除したオオスズメバチの巣(田村市)
地面に朽ちた丸太が並んでいる隙間からオオスズメバチたちが出入りしている。
巣の本体が出入り口から30cmほども奥の方にあった。大きかった巣の掘り出し作業に思ったよりも手間取ってしまった。
それらの様子をほぼノーカットで紹介している。
「田村市でスズメバチ駆除- 緊急駆除!公園にオオスズメバチの巣がある!」というタイトルでYouTubeで公開している。
オオスズメバチは世界で一番大きいスズメバチだけあって重量感と迫力がある。攻撃も弾丸のように頭から突っ込むようにして攻撃してくる。
駆除作業中に取り囲まれるようにして四方八方から攻撃される。さすがに特有の羽音を立てて、あっちこっちから次々に攻撃されると慣れているとはいえ正直怖い。
オオスズメバチは、巣の近くで異変を感じると外出から戻ってきても、なかなか出入口に入ろうとしない。その場面で巣の近くにいたら、身体をひるがえしていきなり襲ってくることがあるので怖いのだ。
オオスズメバチが地面に巣を作るとき、土が柔らかく斜面になっている場所に好んで巣を作る。土を掘って巣を拡張することを前提に作るので、柔らかい土でないと掘るに掘れないのだろう。
土は掘り出して小さな土粒状にして巣の出入り口よりもちょっと先まで運び出す。そして、その土粒を斜面から転がるように捨てるのだから、巣から離れた遠くまで自分たちでわざわざ運ぶ必要がなく効率的である。
でも、巣を拡張するのに土を掘り出さなければならない土の中にわざわざオオスズメバチは巣を作るのだろうか。
お電話でのお問合せ・ご相談
お電話およびフォームでのハチ・スズメバチに関するお問合せやご相談は年中無休で24時間 ルイワン代表の大類が受け付け・対応しております。いつでもご連絡ください。