〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
福島県田村市で地区集会場でお祭りの神楽の練習をしていたら、集会場の中にスズメバチの死骸が落ちていた。
不審に思って集会場の周囲を見まわったら換気口にスズメバチの巣が見つかった。
お祭りの神楽の練習があるので、すぐに駆除してほしいとのご依頼があった(2018年10月11日)。
スズメバチは、凶暴なキイロスズメバチだった。
壁に換気口が2つ並んでいて、その片方の換気口をおおうように直径25cmほどのまんじゅう型のスズメバチの巣がある。
キイロスズメバチの巣穴は、ふつう1か所だが、この蜂の巣には、なぜか2か所あった。
キイロスズメバチが換気口に巣を作る場合、ダクトの中に蜂の巣の本体がある。
換気口の外にはみ出すように覆っている まんじゅう型の蜂の巣は外皮からできていて、巣の本体はダクトの中にあると推定した。
先ずは、換気口の真下に脚立を設置して駆除を開始する。
換気口の奥にあるダクトの中の本体の巣に届くように2つの巣穴から殺虫剤を注入した。
換気口の外にはみ出し おおっているまんじゅう型の巣を撤去すると、それはやはり外皮だけからできていた。
スズメバチの巣の本体はダクトの中にあった。
換気口を壊さずに はずそうとしたが、なかなかはずれない。
しかたがないので、許可をもらってプラスチックでできた換気口のスリットをバールで壊した。
すると、ダクトの中に蜂の巣の本体が見えた。
蜂の巣の撤去を開始すると、ダクトの中に窮屈そうにいっぱいに広がった蜂の巣は、なかなか取り出せずに苦労した。
取り出した蜂の巣は球状ではなく、むしろ円柱状の形状をしていた。
このキイロスズメバチの巣は、ダクトの奥の方に巣を拡張することによって蜂の巣を大きくしていたのだ。
ダクトの撤去した巣の跡には、外出から戻ってきたスズメバチが多数飛びまわっていた。
巣跡に戻ってくるスズメバチ対策を独自の方法で実施した。
駆除した巣は3層で、そこには幼虫やサナギが多数いた。
なお、隣の換気口のダクトの中にも古い廃巣となったスズメバチの巣があった。
このことからも換気口はキイロスズメバチが好んで巣作りする場所であることが分かる。
田村市にある地区集会場の壁にある換気口から はみ出して おおうように作られていた まんじゅう型のスズメバチの巣の様子。
殺虫剤をスの中に注入後、換気口をおおっていた まんじゅう型の巣を撤去すると、それは外皮だけでできていた様子。
蜂の巣の本体はダクトの中にあって、ダクトから蜂の巣を取り出すと細長い円柱状の形状だったことを観察している様子。
これら一連の様子を動画で紹介する。
「田村市でスズメバチ駆除- 地区集会場の換気口を覆うスズメバチの巣!」
壁に取り付けられた換気口のダクトは、キイロスズメバチが好んで巣を作る場所だということが分かる。
キイロスズメバチが換気口に巣を作ると、大きくなった巣がダクトいっぱいに広がって手狭となるため引っ越しをするのが普通だ。
越冬を終えた女王蜂が作り始めた巣が大きくなって家族が増えてくると、巣がある空間が手狭になるので引っ越しをする習性がキイロスズメバチにはある。
ところが、ここで駆除したキイロスズメバチの巣は、引っ越しをせずに、そのままダクトの中で巣を大きくした珍しい事例だ。
蜂の巣が大きくなって手狭になった空間をダクトの奥の方に巣を伸ばして作ることによって空間を広げてゆき引っ越しをしなかった。
キイロスズメバチの巣作り方法に柔軟性があることに改めて脅威を感じる。
これでは、どのような窮地に追い込まれても柔軟に状況に適応してキイロスズメバチは生き抜いていきそうだ。
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