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二本松市のお客様が、石油タンクの上にゴミが落ちていたので「何だろう」と思って上を見上げた。驚いたことに軒下にはメロン大のスズメバチの巣が作られていた(二本松市、2018年7月27日)。
念のために家の周囲の見回りをしたところ、風呂場の換気口の近くにアシナガバチが巣を作っているのを見つけた。
アシナガバチくらいの巣であれば自分でも駆除できると、その蜂の巣に向けて殺虫剤をスプレーした。すると近くにあった換気口からスズメバチがいきなり出てきた。
ビックリしてあわてて換気口の中にもスプレーした。スプレーするまで風呂場の換気口からスズメバチが出入りしているのに気づかなかった。
換気口にスプレーした後もスズメバチの出入りは少なくなったものの続いている。
この話を電話でお客様から伺い、スズメバチはキイロスズメバチで引っ越しという習性が関わっていると確信した。
軒下の巣は、直径15cmほどのキイロスズメバチの引っ越し巣だった。スズメバチたちが出入りする風呂場の換気口の風洞内で引っ越し前の巣(母巣)が目いっぱいに大きくなって風通しが悪くなっている状況が目に浮かんだ。
換気口の風洞にある母巣は、越冬を終えたばかりの女王蜂が作り始めた巣だ。キイロスズメバチの女王蜂の巣作りは、他の種類のスズメバチよりも早くから始まる。
「風呂場の換気口からスズメバチが出入りしているので駆除してほしい」というご依頼はけっこう多い。まだ寒い時期にキイロスズメバチの女王蜂が暖かい場所を求めて換気口に巣作りを始めるためだろうか。
一方、引っ越し巣は、あっという間に大きくなる。引っ越し巣にはブンブンと多数の働き蜂たちが出入りするので目立っていた。
引っ越し巣から母巣までの距離は、直線的な距離で10m程であった。引っ越し巣は、母巣から近い場所に作る。
駆除した軒下の引っ越し巣の中には女王蜂がいた。引っ越し巣の育房室は、女王蜂が産んだ卵とふ化したばかりの幼虫で満室だった。卵の期間が1種間くらいなので引っ越してきてから10日前後の巣だと推測できる。
換気口の風洞の奥の方に大きくなった母巣があった。お客様が換気口にスプレーをしたそうだが、換気口の中に出入りするスズメバチの数は少ないものの生き残りがいたので殺虫剤を確実に巣に届くようにスプレーした。
その後、換気口を壊さないでネジを丁寧に取るなど、修繕費がかからないように配慮して巣を取り出した。換気口の風洞は巣で完全にふさがった状態だったので風呂場の換気はほとんどされてなかったであろう。
母巣は思ったよりも大きく、白いまゆをかぶったサナギが目立った。これが、すべて成虫になったら、さらに数百匹の働き蜂が飛び回っていただろう。
二本松市で軒下にキイロスズメバチの引っ越し巣がある風景とその母巣を偶然に見つけた換気口の様子、およびそれらの巣を駆除するシーンを動画で紹介する。
「二本松市でスズメバチ駆除- 軒下にはメロン大のスズメバチの巣! 風呂場の換気口ではスズメバチが出入り!」
キイロスズメバチの引っ越し時期は、7~8月である。この引っ越しがからむ時期のキイロスズメバチの駆除は難しい。なぜならば、引っ越し巣だけを駆除しても母巣も駆除していないと、母巣で成虫になった働き蜂たちが巣を作りなおすことが多いからである。
だから、キイロスズメバチの引っ越しの最盛期の駆除は、引っ越し巣と母巣を同時に駆除することが求められることが多い。引っ越し前の巣である母巣を見つけることは難しい。この事例では、換気口にあるキイロスズメバチの母巣を見つけたことは幸いだった。
キイロスズメバチの女王蜂が換気口の風洞に作った場合は、7~8月ごろになると風洞いっぱいの大きさになって引っ越しすることが余儀なくなる。また、風呂場の換気口にキイロスズメバチの巣を作られることが多い。これらのことを考えると、春先から監視場所として風呂場の換気口をチェックしていれば蜂の巣の早期発見につながる。
須賀川市で換気口に出入りする女王蜂を春先に発見すれば、簡単に駆除できる。そのような駆除事例を以下に動画で紹介する。早期に発見できれば、こんなに簡単にスズメバチ駆除できるのかと驚くだろう。
「須賀川市でスズメバチ駆除- 究極のスズメバチ駆除! スズメバチ1匹が台所の換気扇フードに出入りする・・・」
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