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「本宮市本宮にある本宮小学校に2個のスズメバチの巣があります。一つは、校舎の2階の壁に設置されたアンテナです。もう一つは、グラウンドの土手の草刈をしている時にスズメバチが飛び出してきたそうで、巣がありそうです」と本宮市役所にある本宮市教育委員会からスズメバチ駆除を緊急要請されました。
その本宮市教育委員会からきた電話で「グラウンドの土手にスズメバチの巣はあります。スズメバチは、2か所ともキイロスズメバチです。キイロスズメバチには引っ越しする習性があります・・・
アンテナに作っているのは引っ越し巣で、グラウンドの土手に作っている巣が大元の巣(母巣)です。その大元の巣(母巣)も同時に駆除されない限り、引っ越し巣を駆除しても何度でも作り直されます」と本宮小学校で起こっている事象がキイロスズメバチの引っ越しという習性であることをお伝えしました。
その後、本宮小学校に電話して教頭先生と駆除の日程を調整し、駆除の現場に伺いました(2024年8月26日)。
本宮小学校の現場に到着すると、教頭先生が現場を案内してくれました。先ずは校舎の2階の壁に設置されたアンテナの底部に作られていた直径20cmもないようなキイロスズメバチの巣を見せてくれました。
教頭先生のお話によると「夏休み前に別の校舎の壁にスズメバチが巣を作っていたので、自分で駆除しました。さらに同じ場所にスズメバチが巣を作ったので、それも駆除しました」とのことでした。
教頭先生に2回も駆除されてもめげずに、3度目にアンテナの底部に作り直したキイロスズメバチの引っ越し巣のようです。まさしく母巣と引っ越し巣を同時に駆除しないと、引っ越し巣を何度も作り直す場合もあると証明しています。
本宮小学校でスズメバチの引っ越し巣駆除の現場
壁に設置したアンテナに引っ越し巣(本宮市本宮)
続いて、草刈り中に土の中からスズメバチが出てきたというグラウンドの土手を観察します。草が生い茂っている土手には、草刈りをした場所の境目がはっきりしています。
現場を見ると、草刈中にスズメバチに刺されなかったことが奇跡のようです。スズメバチに刺されることが多い作業が草刈りです。
その境目あたりを中心に、スズメバチの巣への出入りを頼りに巣を探します。土の中に作っている巣を刺激して襲われないように慎重に探します。
すると、雑草にしがみつく1匹のキイロスズメバチを見つけました。巣がすぐ近くにあることを確信します。
スズメバチの巣が刈られずに残っている雑草の中のちょっと奥の方に見えました。巣への出入口がスズメバチが出入りしやすいように、その部分だけ雑草がなく、ポッカリと穴が開いているようです。
のぞき込むと、雑草を屋根にして地面に座り込んでいるような直径20cmほどの巣が見えました。この巣は、そもそも越冬を終えた女王蜂が単独で作り始めた巣で引っ越し巣の大元の巣で「母巣」と言います。
この母巣が家族が増えて手狭になると、近くの軒下など開放的な広い空間に集団で引っ越して巣を作り始めます。校舎のアンテナに作っていた巣は、引っ越し巣です。
キイロスズメバチの引っ越しは、7~8月に行われます。本宮小学校のアンテナに作られたキイロスズメバチの巣は、ちょうど引っ越しの時期と一致します。
この巣の近くで長い時間ズーっと観察をしてたので、キイロスズメバチたちが警戒し始めました。キイロスズメバチは巣に近づくと警戒し、次に襲ってきます。
巣の近づきすぎて警戒し始めたスズメバチに襲われて刺されることが多いです。キイロスズメバチの巣の近くでは油断ができません。
キイロスズメバチは、警戒態勢をとっています。これ以上、防護服も着ないで巣の近くにいるのは危険なので、駆除の準備に取りかかります。準備している間に警戒態勢が少しでも収まることを期待します。
本宮小学校のグラウウンドで土手のスズメバチの母駆除の現場
グラウンドの土手に作っていたスズメバチの母巣(本宮市本宮)
先ずは、校舎の2階の壁に設置されたアンテナの底部に作ったキイロスズメバチの引っ越し巣から駆除します。この巣は高さ7mほどの高所にありましたが、ルイワン独自の簡便な方法で駆除しました。
殺虫剤を注入し、その後ネットで巣を撤去します。まわりを飛び回るスズメバチを粘着板で捕虫します。スズメバチを捕虫した粘着板を巣跡に設置して、この引っ越し巣に戻ってくるスズメバチ対策としました。
この撤去した引っ越し巣を解体しました。巣盤には蛹が入った白い繭が圧倒的に多い巣でした。巣には女王蜂はいませんでした。
これまでに教頭先生が引っ越し巣を2回駆除していますが、その駆除によって女王蜂も駆除されたのではないかと推定されます。
引っ越し巣を駆除後、巣跡に戻るスズメバチ対策(本宮市本宮)
駆除・撤去したスズメバチの引っ越し巣を解体(本宮市本宮)
続いて、グラウンド土手に作ったキイロスズメバチの巣を駆除をします。
生い茂った雑草の中に作ったスズメバチの巣駆除です。生い茂った雑草に触れて巣を刺激しないように巣の中に殺虫剤を確実に注入するため、ロングノズルを使います。
巣の中に挿入したノズルから殺虫剤を噴射すると同時に巣の表面にいたスズメバチたちが飛び出してきました。飛び出してきて飛び回るスズメバチを粘着板で捕虫します。
飛び回るスズメバチには、殺虫剤を噴射する駆除よりも粘着板による捕虫の方が効率的な駆除ができます。また、このようにスズメバチを捕虫した粘着板は、巣跡に戻るスズメバチ対策としても使えます。
巣の撤去作業を開始します。
雑草をどけると地上に座り込んで土手に密着するスズメバチの巣が出てきました。このキイロスズメバチの母巣から校舎のアンテナに作った引っ越し巣まで50mほどの距離がありました。
ネットでスズメバチの巣を包み込んで撤去します。土手にあるサクラの木の太い根に付着するようにスズメバチは巣を作っていました。
スズメバチを捕虫した粘着板を巣跡に設置して戻ってくるスズメバチ対策としました。巣跡に戻ってきたスズメバチは、捕虫されたスズメバチに誘引されて、粘着板にくっついていきます。そのスズメバチの習性を利用した対策です。
土手に作っていたキイロスズメバチの母巣を解体して観察します。
巣の中には、蛹が入った白い繭と老熟幼虫が巣盤に残っていました。これらが成虫になると引っ越し巣に集合することになるところでした。この母巣には女王蜂はいませんでした。
土手でスズメバチの母巣を駆除後の戻りバチ対策(本宮市本宮)
グラウンドの土手で駆除したスズメバチの巣(本宮市本宮)
本宮小学校で校舎の2階の壁に設置したアンテナに作られていたキイロスズメバチの引っ越し巣。さらにグラウンドの土手で草刈り中にスズメバチが出てきたという場所を探して見つけたキイロスズメバチの母巣。
これらの巣を駆除する風景や駆除したスズメバチの巣を解体した様子を撮影しています。これらの一連のシーンを動画で紹介します。
「本宮市役所からスズメバチ駆除の緊急要請! 本宮小学校校舎とグラウンド土手に蜂の巣!」
キイロスズメバチが引っ越しする習性があることを知らない人はまだまだ多いのではないでしょうか。このことを知らないと引っ越し巣が作り始まる7月上旬ごろに作られるキイロスズメバチの小さな巣を駆除すれば終わりと考えることになると思います。
キイロスズメバチの引っ越し最盛期の駆除は、この本宮小学校のように引っ越し巣だけでなく母巣も同時に駆除しないと、何度でも引っ越し巣が作られることが多くなります(ただし、引っ越し巣を駆除しただけで済む場合もあります)。
引っ越し巣は、軒下などの開放な目に見える場所に作るので、すぐに巣を発見できます。ところが、母巣は石垣や樹洞など閉鎖的な場所に作るので、それを見つけることは容易ではありません。
母巣を見つける方法は、閉鎖的な場所の中からスズメバチが頻繁に出入りする場所を見つけることです。そこが母巣がある場所です。母巣は、引っ越し巣から半径30m以内にあることが多いです。
引っ越し巣があると、その近くの見えない場所に母巣があるので、草刈り作業をする場合は注意が必要です。この本宮小学校の事例のように母巣は草刈り作業をしていて発見されることが多いです。
キイロスズメバチの引っ越し最盛期の特に7月は、引っ越し巣は小さくて駆除は簡単です。しかし、その背景にある母巣のことを考えると、この時期のキイロスズメバチの巣の駆除は、母巣を見つけられないことも多く、ハチ駆除業者泣かせでもあります。
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