〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
本宮市に設置された仮設住宅も役割を終えて まもなく撤去する予定になっていた。
ところが、誰も住んでいない仮設住宅の軒下にスズメバチが巣を作っていた。
これでは仮設住宅の撤去作業ができないと建設会社の方から依頼され駆除に向かった(2018年7月30日)。
平屋建て仮設住宅の軒下に直径15cmほどのスズメバチの巣が作られていた。
スズメバチは、凶暴なキイロスズメバチ。どこか近くから引っ越してきた引っ越し巣だ。
今までハチの巣がなかったところに7月になってから、いきなり多数のスズメバチが来て軒下に引っ越し巣を作り始めたのだ。
キイロスズメバチには引っ越しをする習性がある。引っ越しが始まるとミルミルうちにハチの巣が大きくなってゆく。
越冬を終えたキイロスズメバチの女王蜂が単独で土の中などに巣(母巣という)を作って家族が増えてくると、その空間が手狭になってくる。
そのとき、近いところにある軒下などに働き蜂たちが新しい蜂の巣を作り始める。
引っ越し前の巣(母巣)が近くにあるはずと探すが見つからなかった。この母巣は、見えないところに作るので なかなか見つからないことが多い。
本宮市でスズメバチ駆除の現場
本宮市で仮設住宅の軒下に作ったスズメバチの巣
防護服に着替えて完全武装をし、スズメバチの巣の下に脚立を設置して駆除を開始する。
脚立に上がってスズメバチに気づかれないようにの静かに巣に近づく。そして、蜂の巣の巣穴から殺虫剤を巣の中に確実に注入する。
すると、巣の中ではスズメバチたちがもがき始める。巣穴を指で押さえて、もがきながら外に出ようとするスズメバチを抑える。
しばらくするとスズメバチの羽音も弱弱しくなって外に出てこようとするスズメバチもいなくなる。
ハチの巣の中から音がほとんど聞こえなくなる程おとなしくなったら蜂の巣の撤去を開始する。
スズメバチの巣の巣穴から殺虫剤を注入(本宮市)
スズメバチの巣を駆除・撤去した巣跡(本宮市)
蜂の巣を駆除・撤去した巣跡には、外出していたスズメバチが戻ってくる。
また、引っ越し時期は引っ越し前の巣(母巣)で羽化した成虫が引っ越し巣に集まってくる。
これらのスズメバチを駆除しないと再び蜂の巣を作り始めることがある。そのため、独自の方法で巣跡に来るスズメバチ対策をした。
撤去したスズメバチの巣は3層になっていた。3層のうち2層には白いまゆをかぶったサナギが多数いた。
引っ越し巣を解体してスズメバチたちの発育状況を見るといつ頃に引っ越してきたかがわかる。
この巣の中の生育状況から判断して7月上旬くらいに引っ越しが始まったと推測できた。
引っ越し巣の中からは女王蜂も出てきた。
駆除したスズメバチの巣(本宮市)
駆除したスズメバチの巣から出てきた女王蜂(本宮市)
だれも住んでない空き家になった仮設住宅の軒下に作ったキイロスズメバチの引っ越し巣の様子。
その引っ越し巣を駆除・撤去する様子。撤去した蜂の巣を解体して内部を観察している様子。
これらの一連の様子を動画で紹介する。
「本宮市でスズメバチ駆除- 撤去予定の仮設住宅にスズメバチが引っ越し!」
空き家は、スズメバチに蜂の巣を作る絶好の場所として ねらわれている。
誰にも邪魔されずにのびのびと蜂の巣を大きくできるからだろう。
任務を終えた仮設住宅だけでなく、一般家屋の空き家もスズメバチの巣が作られることが最近になって急速に増えてきた。
そのため、空き家に作られたスズメバチの巣を駆除してほしいという駆除依頼も増えてきている。
特に気をつけなければならないスズメバチは、凶暴で身近なスズメバチであるキイロスズメバチだ!
キイロスズメバチの巣を放置して巨大化させると、そこらじゅうをスズメバチが飛び回る極めて危険な状況になる。
空き家のスズメバチの巣を放置していたら、その近くを たまたま通っていた人がスズメバチに刺されたという事故も起こっている。
スズメバチは空き家に巣を作りやすいという前提に立って何らかの監視体制が必要なのだろう。
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