〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
三春町のもみじ山の草刈り作業中にオオスズメバチの巣が見つかりました。
そのため、三春町役場から駆除を要請されました。
草刈り作業に遅れが出ないように直ちに駆除に向かいます(2019年10月31日)。
たくさんのオオスズメバチたちがすばしっこく あたりを飛び回っていました。
すばしっこく飛び回っていたのは、オオスズメバチの雄蜂たちでした。
オオスズメバチの巣がある場所は、草刈りをせずに残して下さっていたので、巣がある場所のおおよその領域がわかりました。
また、巣を拡張するためにオオスズメバチたちが掘り出した土粒が集積しているので、巣がどのあたりにあるかわかりました。
しかしながら、オオスズメバチの巣への出入り口となっている所が、よくわかりません。
ふつう、オオスズメバチの出入り口は外皮で作られているので、すぐわかるのですが、この現場ではその外皮がありません。
防護服に着替えて、さらに詳しい観察をした後に、駆除することにしました。
三春町でスズメバチ駆除の現場
オオスズメバチの巣への出入り口と思われる(三春町)
その巣の近くで観察していると、巣から出ているオオスズメバチの動きが苦悶しているようなおかしい動きをしています。
どうも、草刈り作業をしていた方が殺虫剤を巣に向かってスプレーしていたようです。
巣への出入り口と思われる付近には、オオスズメバチの死骸もあります。
先ずは、この巣への出入り口と思われる所から、巣の本体を探すために手を突っ込んで土を掘り起こしてゆきます。
もちろん、ときどきオオスズメバチが襲ってくる中での作業になります。
ときどきオオスズメバチが頭から突進してきて身体に当たってきます。
襲われぱなっしだと怖いので、襲ってくるオオスズメバチの数を少しでも減らすために粘着板で対抗します。
オオスズメバチの巣を掘り当てる(三春町)
オオスズメバチのスカスカの巣を取りだす(三春町)
巣の入り口だろうと思われる所から10~20cmほど掘ったところにあったオオスズメバチの巣をやっと掘りあてました。
オオスズメバチの巣は、雑草の根元の土の空隙の中に作られていました。
最初に掘り出した巣は、羽化が終わっているスカスカの巣盤でした。
さらに巣盤を掘り起こそうとすると、その巣盤の下方からオオスズメバチが次々にはい出してきました。
そこで、その巣盤の下方に向かって殺虫剤をスプレーします。
その後も掘り出し作業を続けますが、雑草の根が巣とからまって掘り出しにくくなっていて ちょっと苦戦します。
オオスズメバチの巣を取りだす(三春町)
オオスズメバチが巣上で交尾行動(三春町)
掘り出す下層の巣盤になるほど幼虫や蛹の数が増えていきます。
この作業中に ひときわ大きめの新女王蜂も殺虫剤がかかって苦悶しながら巣から出てきます。
その新女王蜂に飛び回っていた雄蜂たちが交尾を仕掛けている光景があちらこちらで散見されました。
オオスズメバチの雄蜂は黄色みが強いので容易に見分けられます。
掘り出したオオスズメバチの巣を観察すると羽化跡が圧倒的に多く、営巣の終焉が近い巣でした。
オオスズメバチの掘り出した巣とその巣跡(三春町)
駆除したオオスズメバチの巣(三春町)
10月末のオオスズメバチの交尾期で集まってきた雄蜂たちが女王蜂と交尾しようと巣の周辺を飛び回る光景の中でオオスズメバチの巣を駆除しました。
この駆除の様子を撮影したのは、午前10時ごろで交尾行動が盛んに行なわれる時間帯でした。
オオスズメバチの繁殖期に行ったオオスズメバチの巣駆除のシーンを動画で紹介します。
「三春町でスズメバチ駆除- もみじ山でオオスズメバチ(Vespa mandarinia)駆除」
10~11月はオオスズメバチの繁殖期です。
その繁殖期は、オオスズメバチの巣の付近で交尾行動が繰り広げられるます。
先ず、交尾期になると働き蜂たちが集合フェロモンを分泌して巣に雄蜂を誘引して集めることから始まります。
いろんな巣から集まってきた雄蜂たちが新女王蜂が羽化している巣の周りを すばしっこく飛び回ります。
交尾期には、身体の大きいオオスズメバチがこのような行動をすることを知らなければ、恐怖でしかありません。
雄蜂たちが巣の周りを すばしっこく飛び回り、巣から出てくる新女王蜂を待ち構えます。
新女王蜂が巣から出てくると、雄蜂たちは競って交尾を仕掛けます。
この交尾行動は午前中に行われ、繁殖期が終わるまで続きます。
この雄蜂の行動は巣を撤去した後でも、しばらく続きます。
駆除作業中に飛び回っているオオスズメバチの雄蜂と働き蜂が交錯する中、働き蜂だけが頭から突っ込むように攻撃してきます。
オオスズメバチの繁殖期の駆除は、このような ちょっと面倒くさいことがあります。
スズメバチの毒針は産卵管が変化したものなので、メスである女王蜂と働き蜂は毒針を持っていますが、雄蜂は持っていません。
そのため、巣の周りを すばしっこく飛び回る雄蜂に刺されることはありません。
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