〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
福島県三春町の神社で土手から大きなスズメバチが出入りしていることに気づいた。
いろいろと聞き取りした限りでは、オオスズメバチに間違いなさそうだった。
近所の人が神社に集まってくるお祭りが明日だ。
そのお祭りに間に合うように早急に駆除してほしいとのこと。
3年前も同じ時期にオオスズメバチ駆除をした神社だった。
直ちに現地に向かった(2018年10月27日)。
現地に到着して現場を見ていると、竹林となっている土手からスズメバチが出入りしているのが、すぐ目についた。
出入りしている土手に近づくと、オオスズメバチの巣があるときの特徴である土粒の集積があった。
オオスズメバチは、土を掘って巣を拡張する習性がある。掘った土は土粒にし、口にくわえて外に搬出する。
搬出された土粒は、巣穴の付近に捨てられ、傾斜している方向に転げ落ちる。
そのため、巣穴を中心に流れ出したように土粒が集積されるのだ。
土手は竹林のようになっていた。竹林にオオスズメバチは好んで巣を作る。
竹の根が張りめぐらされる土は柔らかいので、掘りやすくて巣を拡張するにはちょうどいいのであろう。
三春町でオオスズメバチの駆除の現場
土手の上から下を見下ろすと土粒が集積(三春町)
防護服に着替えて、土手に下りた。そして、巣への出入り口が、どこにあるかを観察することから始めた。
土手には数個の穴があったが、その中の一つの穴からスズメバチが出入りしていた。
土手に降りて集積した土粒を確認(三春町)
オオスズメバチの土中の巣への出入り口の穴(三春町)
オオスズメバチの出入り口となっている穴から土の中の巣に届けとばかりに殺虫剤をスプレーした。
巣の中でオオスズメバチたちがもがくゴーゴーという音が奥の方から聞こえてくる。
土の中にある巣の姿を確認するために出入りしていた穴から掘り進めてゆく。
20cmほど掘り進めたときに、オオスズメバチの巣の姿が見えた。
巣に戻ってくるオオスズメバチたちが作業中にひっきりなしに攻撃してくる。
この攻撃してくるスズメバチたちを粘着板でときどき捕虫しながら駆除作業をする。
土中のオオスズメバチの巣の全貌(三春町)
オオスズメバチの巣を取り出す(三春町)
巣が見えたところで巣の撤去を開始する。
片手にビデオカメラを持ち、もう一方の手でひたすら巣を取り出す。
片手での作業は、作業効率が悪いので手間取ってしまった。
駆除作業中に粘着板で捕虫したオオスズメバチもかなりの数になった。
撤去した巣盤の上層部は、ほとんど羽化跡だけだった。
土を掘り出して拡張して作った下層部の巣盤には、幼虫やサナギがギッシリ詰まっていた。
10月下旬のオオスズメバチの巣は、まだまだ繁殖期の巣の様相を示していた。
粘着板で捕虫したオオスズメバチたち(三春町)
駆除したオオスズメバチの巣(三春町)
オオスズメバチの巣がある特徴である小さな土粒が蓄積されている状況や土手にあった穴からオオスズメバチが出入りする現場シーンから始まる。
そして、片手で巣の層(巣盤)をひたすら取り出し続けているシーン。
「三春町でスズメバチ駆除- 神社の土手でオオスズメバチの巣を駆除!」というタイトルでYouTubeで公開している。
わざわざ土を掘ってまで巣を拡張するオオスズメバチ、最初から土を掘らずに済む場所に巣を作ればいいのにと思ってしまう。
越冬を終えたばかりの女王蜂が巣を作る場所を決めるわけだが、土を掘る必要がある場所に巣を作るのも何か理由があるのだろう。
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