〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
郡山市にある河川敷のすぐ近くの草やぶからオオスズメバチが出入りしていました。
河川敷の道路を歩いている人も多く、非常に危険な状況ということで駆除を依頼されました(2019年9月18日)。
先ずは、草やぶの どのあたりからオオスズメバチが出入りしているか近くから観察します。
しばらく観察すると、オオスズメバチが頻繁に出入りする場所が特定できました。
そして、防護服に着がえて、オオスズメバチが出入りする場所に近づきます。
近づくとオオスズメバチが出入りする場所の草やぶの中に鉄板の一部が見えました。
郡山市でオオスズメバチ駆除の現場
オオスズメバチが出入りする場所(郡山市)
その鉄板の下にオオスズメバチが巣を作っているようでした。
戻ってきたオオスズメバチは鉄板の内側の方に入って行きます。
あとでわかったのですが、この鉄板はコンクリートをこね回すときに使う鉄製の容器だそうです。
ここまでの観察から鉄板の内側に巣がありそうだと判断して駆除を開始します。
オオスズメバチが鉄板の下から出入り(郡山市)
オオスズメバチが鉄板の下から出入りする(郡山市)
先ずは、鉄板の内側に向けて殺虫剤を徹底的にスプレーします。
オオスズメバチの巣が鉄板の下にあることはわかるのですが、正確な巣の場所は特定できていません。
殺虫剤も巣プレートすると、そのことに反応してオオスズメバチの轟音が高く鳴り響くようになりました。
鉄板の下が深い穴になっていることに、この時点で初めて気づきました。
予想外の展開で もう一度 鉄板の下の穴側に殺虫剤を吹き込みます。
そして、鉄板をどかしたら、その下からオオスズメバチが湧き出るかのように次々に出てきます。
あわてて殺虫剤をスプレーします。
鉄板の下に向けて殺虫剤をスプレー(郡山市)
オオスズメバチの巣が鉄板の下の穴にない(郡山市)
「この鉄板」「出てくるスズメバチ」「スズメバチの巣」の三者の関係がどうなっているのか理解できず、頭の中は混乱状態です。
鉄板をどければ、オオスズメバチの巣が穴の中にみえるはずとの予想が外れ、巣は見えません。
それでも、オオスズメバチは、穴のどこからか出てきます。
穴の中が暗くて見えないので、懐中電灯で照らして見ます。
穴があるだけでオオスズメバチの巣が見つかりません。
さらに、頭は混乱状態に追いいりますが、オオスズメバチの攻撃は執拗に続きます。
オオスズメバチの攻撃を少しでも避けるため、粘着板で捕虫しながら作業を行います。
穴の中を もう一度 改めてのぞきこみ、やっと気づきました。
オオスズメバチの巣は、穴の側面部に隠れるようにしてありました。
予想もしていなかった とんでもないところです!
オオスズメバチの巣は穴の側面にあった(郡山市)
オオスズメバチの巣は切り株の樹洞にあった(郡山市)
巣を撤去しようとすると、踏ん張っていたせいか、柔らかい土の中に足がめり込んでしまいました。
この場所が どんなところなのか いまいち理解できず、次々におこる予想外のことに翻弄され続けます。
この鉄板の下の穴は、どうも古い切り株の樹洞のようです。
作業を続け、やっとのことでオオスズメバチの巣を掘り出せました。
そして、オオスズメバチの巣があった場所の全貌が分かりました。
「オオスズメバチの巣は、古い切り株の樹洞の中に作られ、その切り株の上に鉄板が載っていたのです」。
ここで、周りを飛び回るオオスズメバチが外出帰りも加わって増えてきたので、粘着板で捕虫します。
このあと、巣跡に戻るオオスズメバチ対策を施して駆除を完了しました。
オオスズメバチの巣を取りだす(郡山市)
駆除したオオスズメバチの巣(郡山市)
オオスズメバチの巣の大きさは、直径35cmほどでした。
オオスズメバチの巣の巣盤は、4層になっていました。
実は、この駆除で防護服の上からオオスズメバチに腕を刺されています。
防護服も古くなっていて、長年にわたって伸縮を繰り返しているひざやひじの部分が薄くなっているようです。
この日も含めて2回オオスズメバチに刺されていますが、そのときは必ず生きたスズメバチの上にひじやひざがのっかった時です。
刺された場所が少しぷっくりと はれてきました。
そのあとは、はれてくることもなく、軽症で済みました。
駆除したオオスズメバチの巣(郡山市)
オオスズメバチに刺された腕(郡山市)
オオスズメバチが雑草の中から頻繁に出入りしている様子。
雑草の中にあった鉄板の下にスズメバチが潜ったり出たりしている様子。
推測をしながら駆除を進めると、その推測がことごとく裏切られていく様子。
ことごとく推測が外れながらもオオスズメバチの巣を見つけた様子。
駆除したオオスズメバチの巣を観察している様子。
オオスズメバチに防護服の上から刺された腕の様子。
これら一連の様子を動画で紹介します。
「郡山市でスズメバチ駆除- 草やぶからオオスズメバチ(Vespa mandarinia)が出入り!巣はどこにある?!」
推測をしながら駆除作業を進めてゆくのですが、次々に推測がはずされ、頭が混乱状態が続く難解な駆除でした。
最終的に「オオスズメバチの巣は、古い切り株の樹洞の中に作られ、その切り株の上に鉄板が載っていた」と全貌が分かり、頭の混乱状態が解消してスッキリしました。
オオスズメバチに防護服の上から刺されるのは2度目です。
毒針の長いオオスズメバチ駆除では、いつもは作業服を着た上に防護服を着るようにしてきました。
ところが、オオスズメバチに刺された2度ともに、面倒くさがって作業服を着ないで防護服だけを着て駆除してしまいました。
それが、あだとなってオオスズメバチに刺されてしまいました。
オオスズメバチ駆除では、作業服を着た上に防護服を着ないと毒針が通ることもあるという証明を身をもって2度もしてしまいました。
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