〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
福島県鏡石町で1階の軒下に直径20cmほどの蜂の巣がある。
その蜂の巣は道路に面している。
誰かが刺されそうで危ないので、早急に駆除してほしいとのこと。
直ちに現場に向かった(2018年8月23日)。
広い道路に面した鉄骨建て家屋のコンクリートでできた1階の軒下に蜂の巣が作られていた。
スズメバチは、凶暴なキイロスズメバチだった。直径15cmほどの大きさになっていた。
さらに、そこは奥の方にある木造家屋への出入り口にもなっていた。
活動最盛期で蜂の巣に出入りするスズメバチは、道路も飛行コースにして活発に活動していた。
これでは、道路を通行するにも、奥にある家屋まで行くのも、極めて危険な状況だった。
鏡石町でスズメバチ駆除の現場
鏡石町でスズメバチ駆除の現場
このキイロスズメバチの巣は、7月中にどこか近くから引っ越してきた巣だ。
キイロスズメバチには引っ越しする習性がある。
今までなかった軒下などに多数の働き蜂が集まって来て、ミルミルうちにハチの巣を作ってしまう。
最初は野球ボールほどの大きさだが、甘く見ていると あれよあれよという間に大きくなって多数のスズメバチたちが飛び回ることになる。
軒下のスズメバチの巣(鏡石町)
軒下のスズメバチの巣(鏡石町)
先ずは、いつものようにスズメバチの巣の下に脚立を設置する。
脚立に上がって、スズメバチの巣に静かに近づき、巣穴から巣の中に殺虫剤をスプレーする。
すると巣の中からゴウゴウというスズメバチたちがもがく轟音が聞こえてくる。
その音が静かになり始めたら、スズメバチの巣を撤去する。
スズメバチの巣に殺虫剤を注入(鏡石町)
スズメバチの巣を撤去(鏡石町)
活動最盛期のハチの巣を撤去すると、外出から巣跡に戻ってくるスズメバチもたくさんいる。
これを放置すると再び巣を作られることがあるため、戻ってくるハチ対策を独自の方法で実施した。
駆除したスズメバチの巣は3層になっていた。
巣の中には成虫になった羽化跡がたくさんあった。
このことから引っ越しが7月中に始まったことがわかる。
また、引っ越し前の巣では、ほとんどが羽化を終了し、今では引っ越し巣に働き蜂として集合していることがわかる。
そのため、引っ越し前の巣の中は空っぽになっているので、引っ越し巣と合わせて駆除する必要はない。
このあたりの詳しいことは「キイロスズメバチの引っ越し」に記載している。
道路に面した建物の軒下で活動最盛期をむかえた多数のスズメバチが飛び回って巣作り・子育てをしている様子。、
このままスズメバチの巣を放置すると、誰かかがいつ刺されてもおかしくない状況下にあることを伝えたかった。
そして、スズメバチの巣の駆除、巣の撤去と続く作業の様子。
駆除したスズメバチの巣を解体して、さまざまな情報を伝達・把握するために観察している様子。
これらの一連の様子を動画で紹介する。
「鏡石町でスズメバチ駆除- 危ない!道路に面した蜂の巣!」
キイロスズメバチの引っ越し巣は、あっという間に大きくなって、刺される恐怖感も日増しに増大してくる。
この事例のような道路に面している場所、玄関への出入り口などは、人が必ず頻繁に通る。
そこに作られた暴れん坊のキイロスズメバチの巣は、人とスズメバチの遭遇するチャンスが多いため極めて危険だ。
駆除したスズメバチの巣を解体して、巣の中を観察することは、非常に大事なこととなる。
キイロスズメバチの引っ越し時期の駆除は、引っ越し巣を駆除するばかりでなく、引っ越し前の巣も同時に駆除する必要がある。
この事例のように解体したスズメバチの巣を観察して、引っ越し巣の中に羽化跡があれば、引っ越し前の巣では働き蜂が羽化して ほぼ空っぽ状態であることがわかる。
このことがわかれば、引っ越し巣をしっかり駆除するだけで駆除が完了すると判断できる。
また、駆除したスズメバチの巣を解体して自分の目で見たことがある方は少ない。
すぐ身近に巣を作って、刺されると命に関わるかもしれないスズメバチ、それを自分の目で観察してどんなやつかを知るきっかけにすることも大事である。
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