〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字境田50-2
福島県浅川町で農道沿いにある土手の切り株の周りをオオスズメバチがブンブンと飛び回っている。
農道の奥には、父母が通う畑があるので刺されそうで心配。それで切り株に殺虫剤を夜になるとかけてきたのだが、効果がなかったので駆除して欲しいとのこと。
現場の状況を電話でお聞きして見積額を提示したら了承してくれたので、翌日に駆除に行くことに(2018年11月20日)。
農道に面した土手にある切り株の周辺をオオスズメバチたちがものすごいスピードで勢いよく飛び回っている。
オオスズメバチが飛び回る切り株がある土手を横切って、奥の方にある畑にお父さんとお母さんが通うのは極めて危なさそうな状況だった。
飛び回っているのは、ほとんどがオオスズメバチの雄蜂たちのようだ。オオスズメバチの雄蜂は、慣れれば肉眼で働き蜂と容易に見分けられる。
夜になると巣に殺虫剤をかけていたせいか、巣への働き蜂の出入りは、少なかった。
切り株に近づくと、根の部分にオオスズメバチの巣への出入り口である巣穴が見えた。
浅川町でオオスズメバチ駆除の現場
浅川町でスズメバチ駆除の現場(矢印は巣への出入り口)
オオスズメバチは繁殖期になると働き蜂たちは、集合フェロモンを分泌して自分たちの巣に雄たちを誘引して集める。あちこちから集まってきた雄蜂たちが新女王蜂が巣から出てくるのを待ち構えている。
新女王蜂が巣から出てくると雄たちは競って交尾をする。この行動は、主に午前中に見られ、繁殖期が終わるまで延々と続けられる。
オオスズメバチの繁殖期は10~11月だ。今11月中旬だが、まだ繁殖期は続いていた。
このオオスズメバチの繁殖期に巣の周辺で起こる行動・習性を知らないと、オオスズメバチたちが激しく飛び回る姿は、恐怖でしかないかもしれない
オオスズメバチの巣への出入り口(浅川町)
オオスズメバチの雄蜂たちが巣の周辺で飛び回る(群飛)
先ずは、駆除と巣の撤去作業を邪魔する雑木を切り取る。こんなことをしていたら、ふつうは巣から働き蜂がゾロゾロと出てきて襲われるのだが、襲われることはほとんどなかった。
準備ができたところで駆除を開始する。巣穴を目がけて巣の中に広がるように殺虫剤をスプレーする。
続いて、巣の掘り出し作業を開始する。不思議なほど働き蜂の反撃攻撃がほとんどない。やはり、依頼主の方が夜になると殺虫剤をかけていたことが効いているのだろうか・・・
動画を取っているため、片手にはビデオカメラを持ち、もう一歩の手でオオスズメバチの巣を掘り出しているので作業が大変だ。
地中にある巣が見えてきた。そこで、念のためにオオスズメバチの攻撃を避けるために、見えてきたオオスズメバチの巣に殺虫剤をスプレーする。ここで、ふつうは巣の中から苦しがって出てくるオオスズメバチがいるのだが、この時は ほとんどいなかった。
浅川町で駆除中のオオスズメバチの巣
浅川町で駆除中のオオスズメバチの巣
巣の掘り出し作業を再開する。巣の一番上の上層から掘り出してゆく。思ったよりも深い地中まで巣がありそうな予感が働いた。
ここまで巣全体の半分ほど取り出したが、羽化跡ばかりの巣だった。取り出してみれば、羽化跡ばかりの巣が、まだまだ続きそう。
巣の取り出し作業中、飛び回る雄蜂たちの轟音が響きわたる。この轟音の正体が雄蜂だと思うと、あまり気にならない。雄蜂は、働き蜂のように攻撃してこない。
取り出す巣にやっと少数の幼虫が残っている巣が出てきた。
だいぶ巣を取ったが、懐中電灯で照らすと地中深いところに、まだ残っている巣が見える。ずいぶんと深い地中まで土を掘り出し、巣を拡張したものだと感心する。
浅川町で掘り出し中のオオスズメバチの巣
浅川町でオオスズメバチの巣を撤去した巣跡
撤去した巣には、蛹は残っておらず、最後に取り出した一番下層の巣に幼虫だけがいっぱい巣に詰まってるように残っていた。
これは、やっぱり依頼主の方が夜に殺虫剤をかけてきたことによるものだろうか。
浅川町で駆除したオオスズメバチの巣
浅川町で駆除したオオスズメバチの巣に詰まった幼虫
農道に面した土手の切り株の周りをオオスズメバチがブンブンと飛び回る。オオスズメバチの繁殖期に見られる光景だ。
先ずは、オオスズメバチの巣への出入り口に殺虫剤をスプレーすることから始まる駆除作業。切り株の下から巣の取り出し作業と進むが、その作業中にずーっと飛び回る雄蜂たちの轟音が響きわたる。
そして地中深くまで作られた巣を片手で掘り出す作業が延々と続く。巣を掘り出してみれば、ほとんどが羽化跡ばかりで、最後に掘り出した一番下層の巣だけが幼虫でいっぱいになっていた。
これらの一連の様子を動画で紹介する。
「浅川町でスズメバチ駆除- 雄蜂が飛びまわる!オオスズメバチの巣を駆除!」
繁殖期に見られるオオスズメバチの雄蜂たちの群飛は、ものすごいスピードで巣の周辺を飛び回る。
このオオスズメバチの雄蜂たちが繰り広げる群飛の習性を知らなかったら、かなり怖いだろうなぁと思う。この群飛は、オオスズメバチの巣を駆除しても、しばらく何日かは続くようである。
依頼された方には、このことを しっかりとお伝えしている。オオスズメバチの巣を駆除してもらったのに、まだオオスズメバチが飛び回っているというクレームにもつながりかねない。
あわせて、雄蜂は針を持っていないので刺さないこともお伝えした。スズメバチの毒針は産卵管が変化したもので、メスである女王蜂や働き蜂は持ってるが、オスの雄蜂は持っていない。
この「オオスズメバチの雄蜂たちの群飛は、蜂の巣を駆除・撤去したら終わるのだろうか」という疑問があった。そこで、オオスズメバチの巣があった現場で実験したことがあった。それを動画で紹介する。
「三春町でスズメバチ駆除・ハチ駆除- オオスズメバチの巣を駆除して2日後でも巣跡で群飛するオオスズメバチの雄蜂たち」
依頼主の方は、切り株のオオスズメバチの巣に夜になると殺虫剤をかけてきた。その効果があってか、駆除や巣の撤去作業中に働き蜂や新女王蜂に遭遇することがほとんどなかった。
掘り出した巣の中には蛹がおらず、ほとんど羽化跡だらけの巣だったが、最後に掘り出した一番下層の巣だけに幼虫がいっぱい詰まっていた。
殺虫剤に最も弱いのが成虫。一方、卵・幼虫・蛹は、けっこう殺虫剤に強い。このことが幼虫が最後まで生き残っていた理由なのだと思う。
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